悲しみの涙は絞り出すもんじゃないゾ
私が今までの人生で、最も衝撃を受けた芸能ニュースを教えてあげようか。 それは「岡田有希子の自殺」と「酒井法子の逮捕」である。これホント。 奇しくも、2人は芸能事務所「サンミュージック」の所属タレントであった。 サンミュージックは「家庭的で良心的な事務所」というイメージが強い。 先日、その事務所の相澤会長が亡くなった。 当時、芸能事務所の社長としては、一番メディアに出ていた気がする。 温かい人柄が表情ににじみ出ている人だった。 通夜には、かつてサンミュージック所属で、一番の出世頭だった松田聖子も駆けつけた。 えーと、泣き顔だ、一応。泣き顔なんだけど、涙・・・出てる? 聖子より先に涙がこぼれそうだったよ、私は。2人の関係性を思うと。 だって聖子はめちゃくちゃ世話になったんだよ?相澤会長に。 彼女、途中から涙は出てきてたけど、どー見ても、泣き顔のレベルと涙の量が不釣り合い。 あの(号泣の)表情だと、大粒の涙がボロボロボロボロ落ちて当然なんだけどな~。 聖子、相変わらずだな~。 酒井法子は本物の涙だったな~、迷惑かけたもんな~、懺悔の涙かな~。 家庭的に恵まれなかったから、親代わりだったのかもしれないな、彼女にとって。 足しげく会長の病室を訪れていたベッキーは、涙ひとつ見せず、落ち着いた様子でインタビューを受けていた。 実は私、その姿にちょっと感動したのだ。 泣きゃいいってモンじゃないのよ。 何度もお見舞いに行っているということは、会長のことを大切に想っている証拠。 それなのに、カメラの前で「私は悲しいのよアピール」をしないカッコよさ。 相手の死後にむせび泣くことより、相手の生前に何をしてやれているか、の方が大事。 芸能人に多いけど、こういった場での「ウソ泣き」なんて、最悪だからやめてほしい。 バレバレだし。大体、親しい人が亡くなって「ウソ泣き」する神経が、私にはわからない。 あ、別に聖子のことではないですから。 そんなことする人間は、結局「自分が周囲にどう映るか」ってことしか考えてないんだから。 悲しみよりもそっちの方が勝っちゃってるってことなんだから。