小室ブームの終焉よりナゾだったこと

NHKドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ』(BSプレミアム)の小室哲哉の回を観た。

久しぶりに、テレビを観て「面白い」と思った。
こういう番組では美談風に仕上げるのが通例だが、この番組では、容赦なく小室の「非情さ」をあぶり出してた。

ま、非情な印象は昔からあったよ。
女とのトラブルは、ほとんど小室の薄情さに起因してるようなもんだったし。
globeが出てきて以降、trf の楽曲はあからさまに手を抜きだしたし。

この番組でも、関係者の証言で、さらなる「非情エピソード」の数々が披露された。
自分の野望や利益のためなら、世話になった人にも恩を仇で返すようなことをするのだ。

でも別に私は、「非情だ」と言って小室を非難したいわけではない。
「天才」ってそんなもんじゃない? 人情味のある天才ってあまり聞いたことない。
何かに飛びぬけて秀でた人は、どこかに欠落した部分があるわよね。

小室サウンドは、98年にヒット曲がほぼ無くなるのだが、別の変化がそれ以前にあって。
それは、楽曲のクオリティが明らかに下がったことだ。(関連記事:世間は彼女と距離を置く

どうにも首をかしげてしまう楽曲が散見されるようになった。
私には、秘かにそれがナゾだったのだ。なぜ急に質が落ちたのか。

するとこの番組で、その解決の糸口になるような証言が。

どうやらその頃、いろんなイザコザがあって、最終的に小室の周囲には「イエスマン」みたいなスタッフしか残らなかったらしい。

そーなのだ。
質の悪い楽曲でも、彼に意見するスタッフがいない為、そのままリリースに至ってしまったということなんじゃなかろーか。

結果、曲が売れないものだから、そのイエスマンたちも去って行ったらしい。。

その後も非情な運命をたどるわけだが、全ては自分の非情さが招いたものなのかもしれない。

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