スピッツと私の1999年

芸人の有吉は、15年ほど前にブレイクした後、人気も仕事もなくなり地獄のようなどん底の日々を過ごした。そして近年再ブレイクし、毎日のようにテレビに出ている。

復活した者は強い。息の長い芸人になりそうですらある。

私は何が言いたいのか。

私も復活組だということだ。何の? スピッツの(オイ、またスピッツの話かよッ)。

再ブレイクしている私の気持ちは、息の長いものになりそうだ。

思えば、アルバム『フェイクファー』以降数年間、スピッツから少し遠ざかってしまった。

別に、他に好きなアーティストが出てきたワケではない。

その間も、どんな音楽が好きかと問われれば、「スピッツ」と答えていたような気がする。

そこで、遠ざかっていた謎を紐解いてみると、99年にまっとうなアルバムとシングルがリリースされなかったことに行き着く。

「まっとうな」と言えば語弊があるが、アルバムが3曲入りのものだったり、今までのシングルのカップリング曲を集めたものだったりするのだ。

シングルのカップリング曲を集めたアルバムは『花鳥風月』というのだが、パフィーに提供した『愛のしるし』や、辺見えみりに提供した『流れ星』が、マサムネバージョンで入っている。どちらの曲もキライである。特に『流れ星』なんかは、辺見えみりが歌った曲ってだけでキライである。

そして99年にリリースされた唯一のシングルは、その『流れ星』なんである。

私が99年にスピッツから少し距離を置いた理由がおわかりいただけただろうか。
すべては辺見えみりのせいである(ウソだけど笑)。

そして2000年に入ると、なんだかトンがっててハードなスピッツに変貌していた(よーに見えた、私には)。何だか近寄りがたくってそのまま距離を置き、アルバム『さざなみCD』でようやく復活となるのである。

99年はメンバーにとっても「マイアミショック」と呼ばれる出来事(メンバーの意向を無視してレコード会社が勝手にベストアルバムを発売)が起こった年だが、私にとっても「辺見ショック」が起こった忌まわしい年なんである(笑)。

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