最優秀歌唱賞受賞でバレた歌唱力のなさ

「ベストヒット歌謡祭」に近藤真彦が出ていた。 
先日、レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞したマッチだ。
お手並み拝見…と思って観てたら、ズッコけた。
こ、こんな歌唱力で、最優秀歌唱賞!?

そもそも私がレコ大に疑念を持ったのは、奇しくもマッチのレコード大賞受賞の時だ。
今から20数年前、マッチは「愚か者」という曲でレコード大賞を受賞した。
そんなに大ヒットしていなかった曲である。
私は子どもながらに「あぁ、辞退する歌手が多い中、毎年出てくれるマッチに花を持たせようとしているんだな」と感じた。子どもにそんなことを感じさせたらおしまいだ。

その年以降のレコ大受賞曲も、立て続けに「?」マークのつくものだった。
光ゲンジの「パラダイス銀河」、ウィンクの「淋しい熱帯魚」、B.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」・・そりゃ「愚か者」よりはるかに大ヒットした曲ばかりだが、それはそれで「大ヒットすりゃ、それでいーのか!?歌唱力のない口パクアイドルや、アホのような歌が選ばれていーのか!?」みたいな・・。

今回のマッチの受賞も、さまざまな裏事情があったワケで(ここでは詳細を述べないが)、純粋にマッチの歌唱力が評価されての受賞というワケではないことは私も十分わかっている。
しかし、マッチがこの賞を受賞したときの世間の反応が、「何故だ!?マッチと言えばヘタな歌手の代表ではないか!」的なものが多く、私は「そりゃ、とりたてて上手くはないが、そこまで言われるほどのもんか?」と思った。

それで今回「ベストヒット歌謡祭」で改めて彼の歌唱力を確かめようと思ったのである。

彼は往年のヒット曲を歌っていた・・・しかも自分流にアレンジして。
それが気持ち悪いのなんのって・・歌の上手い人の自己流アレンジだって気持ち悪いのに、ヘタな人のアレンジってもう聴いてらんない。
アレンジってのは、リズムやメロディーや節回しのようなものをちょっと変えて歌うってこと。
素直に歌えばいいものを、「あの頃のオレとは違うゼ」ってところを見せたいのか、最優秀歌唱賞を受賞したことでヘンに力が入ってしまったのか。
逆に歌唱の拙さが露呈し、「えーッ、こんなにヘタだったんだー」と改めて思うほどであった。

歌唱力に関しては全く成長してないね。
そーいや最近じゃん、歌手活動に再び力を入れるようになったのは。ブランクも長いしさ。
それにアレだな、彼の全盛の頃のライバルって、トシちゃんやシブがき隊だったワケで、そりゃ彼らに比べれば、マッチの歌唱力はまだマシだったってだけ。
それで何となくゴマかされてたってワケさ。

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