強豪相手にベストメンバーで臨まないワケ

男子のワールドカップバレー。

日本は強豪アメリカとの対戦から逃亡・・・

せっかくアメリカは、石川と西田がいる今の日本とは面白い試合ができるのではないかと、ガチのスタメンで挑んでくれた。

しかし日本は、石川と西田を出さずじまいであった。
得点力という点で別格の２人を欠いた日本は、当然ストレートで負けた。

そもそも日本チームはその中で二分割されている。今大会に限らずな。
主力メンバーで構成されているチーム（仮に「A」とする）と、控えメンバーで構成されているチーム（仮に「B」とする）。

AとBのメンバーをそれぞれほぼ固定し、「今日の対戦国ならAだ」「今日はBだ」と決め、その試合にチーム丸ごと出す感じ。

自分がAにいるのかBにいるのかは、チームに石川と西田がいるかいないかで丸わかり。
私の感覚としては、Aにいるのがナゾな人も、Bにいるのがナゾな人もいるけどね。

ま、とにかく石川と西田のいるAチームに自分が属していれば、指導陣から見込まれてる証拠なワケ。指導陣の考えるベストメンバー。

百歩譲って、そういうチーム分けでもよしとしよう。
強豪国相手にはAを、格下相手にはBをあてがえばいいわけだから。

問題は、それをしないことなのよ！
強豪国にBを、ちょい格上～格下にAを持ってくるの！ そう、逆なのよ！

イタリアやポーランドなんかの強豪国でも、二軍メンバー中心なら、Aがあてがわれてた。
でも強豪国のアメリカはガチメンだから、Bをあてがうの！

最初から勝ち目がないと決めつけて、Bを捨て駒のように使うのよ。
そして意地でも石川と西田を出さない。

勝ち目のある試合のために彼らを温存しておきたいワケ。
もちろんそういう作戦もアリなのはわかるけど、「総とっかえ方式」なのが気に食わん。

選手のメンタルが心配になる。
指導陣によって「二軍」と烙印を押されたメンバーでチームを固定され、勝ちを放棄したような試合にばかり駆り出され、どうやってモチベーション保つの。

だったら単なる控えメンバーとして、必要に応じて主力と一緒にプレーして勝ったり負けたりする方がよっぽど健全な気がするわ。

そして、どうしても勝ちたかったアルゼンチン戦の日を迎える。
えぇ、勝ちましたとも、３－１で。

そのアルゼンチンにアメリカは負けてるんだからね？ それは早い段階でわかってたこと。
アメリカ戦を捨て試合にするにはあまりにももったいなかった。

メダルを熱望してる石川なんかも絶対納得できてないだろなー。

なんかこの試合（⇒時間稼ぎのパス回しが貴族の遊びに見えた件）を思い出したわ。。