知ってる人すら言ってない

私はその略称にずっとモヤモヤしてきたのだった。

誰もそう呼んでないのに、ネットニュース等でそのドラマのことを扱う際に「ふてほど」「ふてほど」との表記が。

確かに、文面で字数が多くなるのを防ぐための便宜上の略称、ということだって考えられなくはない。

私はそう思い込むことにした。

だって誰も呼んでない。

だって気持ち悪い。

ドラマ視聴者の間で自然発生的に生まれたものではなく、明らかにネットニュース先行。

「逃げ恥」以降、略してもらうのを目論んで文章のようなタイトルをつけるドラマが増えた。

略してもらうことが人気のバロメーター、と言わんばかりに。
さぁ、略してごらんなさい、略したいのでしょう?と言わんばかりに。

「逃げ恥」はなぁ、ドラマを観てない私でもその略称は知ってたけど、「ふてほど」は観てない人はホントに知らんぞ?

認知度&定着度が雲泥の差。

まぁ、社会現象とまではならなかったが、『不適切にもほどがある!』だって話題の人気ドラマだった。

だけど誰も「ふてほど」とは呼ばない。
いや、皆無とは限らない。何かで字ヅラを目にすれば、「ほーほーこういうふうに略すんだー」と嬉し気に呼んだ人もいよう。

それは別にいーんだが、「流行語大賞」と聞くと「ちょっと待った」と言いたくなる。

「このドラマ、流行ったよねー」という意味での受賞なら、略称ではない正式なドラマタイトルでの受賞にすべきではなかったか。

「ふてほど」という言葉は絶対に流行ってなかったのだから。

んもう絶対に。

一方で、社会現象にもならなかったドラマのタイトルが流行語大賞ってのも違和感ある。

私は、選考委員らの心情をこう推察する。

「不適切」という要素を入れてみたかったんではなかろうか。

いろんな人の「不適切な関係」が取り沙汰された今年。

その代表格とも言える、「事実無根なので闘いまーす」「とうとう出たね。。」というプチ流行語(?)をも生み出したあの芸能人のことを匂わせたかったんじゃないかなー。

何だかずっと続報に触れるハメになっちゃったからね・・この1年。
(結局ふりだしに戻っただけだったけど)

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