聖子が封印した落選と執念の過去

前回からの続きだよ~

「単純な動機でね、応募したんです。
そのときは芸能界に入ろうなんて気持ち、まるでなかったんですよ。
ほんとに冗談半分よね。」

芸能界入りするきっかけとなったコンテストを振り返って、自分のエッセイ本でそう述べている松田聖子。

しかし実際は、これ以前に2回他のオーディションを受けて、落選しているのだ。
(参考文献『増補版 松田聖子論』)

1度目のオーディションに落ちた時、友人に「夢は絶対にあきらめんとよ」と語ったとか。
2度目に落ちた時は、選考を通過した友人に「2人でピンクレディーを歌おう」と持ちかけたらしい。

・・どう考えても、芸能界への野心がある。

解せないのは、なぜその時の気持ちを偽る必要があるのかってこと。

「絶対歌手になりたかった」と言うことは、松田聖子にとっては恥でも何でもないだろうに。

私が必死にならなくても、周りが私の天性の才能をほっとかなくて、と言いたいのか。

だとしたら、前回の記事に書いたジャニタレの件も含め、「そういうアピールのために嘘をつく人間っているのね~」と結論づけることができる。

しかし、こうも思う。

もし聖子が嘘をついてないのだとしたら・・

つまり本当に、どうしても歌手になりたいわけではなかったのだとしたら・・

目的は、郷ひろみと知り合うことだったのではないか。

だからこそオーディションやコンテストを受け続けたのではないか。

それが目当てで歌手になった、と言うのも軽薄なので、そこの部分を隠した結果、「芸能人になりたいわけでもないのに、オーディションを受けまくる」という辻褄の合わないことになってしまったワケだ。

ま、いずれにせよ、憧れの郷ひろみをモノにしたわけだから、アッパレとしか言いようがない。

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