百恵と尾崎と宇多田

三浦祐太朗が母親(山口百恵)の曲をカバーしたアルバムが今日出るんだと。











それやっちゃおしめーよ的なこと、やっちまったなぁ。。

この人、一時期、俳優に転身するって言ってなかったっけ??
でもにっちもさっちも行かなかったのだろう、また音楽の方に戻って来た。

母親のカバーを出すのは、本人の意思なのか、レコード会社や事務所の命令なのかはわからない。

でもなぁ。母親の曲を歌ってる映像を何度か観たけど、「歌の上手い素人さん」みたいなんである。

心に響いてくるものがない。声もありふれてる。

そう。山口百恵だって、それほど歌声に特徴がある方ではない。
しかし、なんて言うか、彼女のオーラだったり、彼女なりの演出で、独特な世界観を繰り広げてたわけで。

それゆえ彼の歌を聴くと、物足りなさばかりが募る。

少し前、カバーアルバムこそ出さなかったものの、尾崎豊の息子が、わりと音楽番組に出演してて、父親の曲を歌ってた。

歌声、似てた。

しかし尾崎特有の、身体の底から湧き上がる魂の叫びみたいなものは感じられず。
やはり、それがあってこそ、尾崎の曲は魅力的になるのだ。

だが、こうも思う。
その「魂の叫び」が息子の歌にも感じられたとして、我々は満足するのだろうか。
そんなコピー人間を求めて、どうしようというのだ。

そこで宇多田ヒカルだ。

あの母親(藤圭子)の唯一無二の歌声のエッセンスだけを受け継ぎ、ジャンル違いの曲を作り歌うことで、自分なりに昇華させてしまった。

物足りなさなど、微塵もない。

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