「笑い屋」ならぬ「リアクション屋」のウザさ

『ガキの使いやあらへんで』で、8年ぶりに2ショットトークが復活する、ということで観てみた。

観客の凄まじい歓声とともに、ダウンタウンの2人が登場。

何度か観覧席が映ったのだが、人数的には以前よりだいぶ少なくなってる感じ。

それであの凄まじい歓声?
ま、ダウンタウンファンはそれだけ待ち遠しかったんだろな、と思うことにした。

しかし、しかしである。

トークの途中もやたらウケ過ぎなんである。

大ウケの時は必ず拍手まで伴っているので、いちいちそこでトークが小休止してしまう。あるいは、ダウンタウンのトークが聞こえない。

えー!この番組でもかぁ、と。

近年のバラエティ番組でありがちなのだが、観客のリアクション(声)が不自然なほどデカいのである。

ま、昔から「笑い屋」という人がいたりもして、『ドリフ大爆笑』とか、オバさんたちの派手な笑い声が、取ってつけたように流されたりしてた。

でもそれは、欧米のコメディータッチなドラマなんかで流されるのと同じ感じで、ウソっぽさ満載(そもそも観覧席などないし)だったので、それはそれで割り切れたんである。

近年は巧妙である。それゆえタチが悪い。ダマす気満々なのである。
しかも、笑い声だけでなく、驚き・納得・感心を表す声まであるから、鬱陶しいことこの上ない。

私がそれに気づいた最初の番組は『さんまのまんま』だった。

元々は、スタジオ観覧者の自然なリアクションをそのまま流してた。
それが、ある日突然、派手なリアクションに変わったのである。

私はそれがイヤでイヤで、観るのをやめてしまった。
そして、番組自体も打ち切りとなったのである。
今からして思えば、視聴率低迷であがいてたのかな、とも思う。

そのリアクションが、スタッフの指示によるものなのか、予め「効果音」として録音されてるものを流してるのかは知らない。

どの番組でも同じような声(若い女性らの声)で、パターンも同じであることから、録音かなーと思ったりもする。
「アハハハハハ」
「ギャハハハハ!(パチパチ拍手付き)」
「へーーーーー」
「えーーーーッ!?」
「あーーーーー」
「おーーーーー」
大体この6パターン。

大勢が一斉に同じ反応をするのよ、異様でしょ?

逆に、ここで誰か反応してもよさそうなのに、という所で何もなかったりね。
指示であれ、録音であれ、ゼロか100だから。

ものすごーく昔に流行った人やモノを紹介された時でも、
若い女性たちの声で一斉に、「あーーーーーー」
・・・って、オマエら知らんやろッ!? 

というわけで、ガキ使は残念ながら早い段階で脱落。

フツーにトークが聞きたかっただけなのに。。

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