広告最大手の闇とフジの腰抜け感

大手広告代理店D通に、強制捜査のメスが入った。
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あわてて「会社のビルを夜10時消灯にしました!」などと、表面上いろいろ取り繕っても、結局残った仕事は持ち帰ったり(残業代も出なくて大変!)、早朝に出社せざるを得なくなる(これまた大変!)だけで、社員の負担は減りはしない。

広告代理店とクライアント企業(広告主)の関係が今のままだと、大して状況は変わらんだろ。
どこの広告会社もそうだろうけど、「クライアントは神様」だから。

特にD通なんて、クライアントからおカネをもらい過ぎてんじゃないのか?
だから相手の無茶な要求を飲むしかなく、過酷な勤務状況になってしまう。

あと、コネ入社をやめることだね。
お得意先の坊ちゃん嬢ちゃんが入社してきても、無理をさせられないため、他の優秀な人たちへのシワ寄せがヒドいと聞く。

実際、身近な人物からも聞いちゃってさー、最近、私。
D通のクライアント企業に勤めてた身内が、「何人ものお偉方が、我が子をD通に入社させてた」と言ってて。

やっぱそーなんだと。
D通は、関係性もあって断り切れないのか、それなりにメリットがあるから受け入れるのかわからんが。

さて、前述した10時消灯の件であるが。
私、フジテレビのニュースで怖い場面を観たの。

10時消灯を発表してからのD通ビルの外観の映像を流し、「10時になると、どの階も電気が消えました」とのナレーション。

その後、「その発表の数日前はどうだったのでしょう」と、数日前のD通ビルの映像を流す。
どーせいつまでも明々と電気がついているはずだ。

私はその時に、「へぇ~、フジって、D通と蜜月の関係かと思ってたけど、結構切り込むのね」と驚いた。

「11時・・・まだ点いてます」「12時・・・まだ点いてます」 とのナレーション。
すると、突然画面が真っ暗になった。
ビルの電気が消えて真っ暗になってるのではない。画面が真っ暗なのである。

そして画面はスタジオへと切り替わるのだが、何だかバタバタしていて、男性アナは血相を変えながら「途中で映像が乱れまして・・・では、次のニュースに行きましょうか」と言った。

おそらくその後も映像の続きは流されなかった。
これほど尻切れトンボのニュースは初めてだった。

恐ろしい、と感じた。
D通がフジに圧力をかけたのだと感じた。恐るべき隠ぺい体質。
そりゃ、社員が過労自殺するね。

それに、フジテレビも何だ。
急に画面を真っ暗にしやがるなんて、放送事故でもあるまいし、視聴者を冒涜してる。

D通の長時間労働が問題となってからD通ビルを隠し撮りしてたのは少々悪趣味だが、切り込む姿勢はホメようと思ったのに、案の定ダッサいことになるんだな、フジは。

それにしても我々は一体何を見せられてるんだろう。
前回の記事じゃないけど、やっぱりテレビなんて信じちゃいけない。
いろんなことをゴマかそうとしてる。アブない、アブない・・・。

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