志望者多いが死亡者も出す会社

しかし広告代理店ってのは、いつの時代でも、「激務の象徴」のような存在だね。

普通、学生の就職希望先として人気が高い大企業ともなれば、おぞましいほどの激務を社員に強いる所なんてないハズ。

でも、広告代理店だけは違うんだよなー、とあらためて思った。

大手広告代理店「D通」社員の過労自殺で、労災が認められた件。

この会社は、25年前にも過労自殺社員を出したのに、自社の責任を認めず、遺族が賠償金を求めた裁判は、最高裁までもつれこんだ。

その時の企業体質が、現在に至るまで脈々と息づいてたってことだ。
なーんも反省しちゃいないし、改善もしてこなかったってことだ。

今回の件で、「T大を出て、D通に入社して、望み通りの人生だったろうに、こんなことになるなんて・・・」的なことを言う人は多い。

確かにD通は、多くの学生にとって憧れの企業であろう。

しかしT大生にとっては、そこまでの企業ではないのではないか。
というのも、希望していた企業に全て落ちて、D通だけに受かったので入社した、というT大出身者を何人か知っているからだ。

そう。D通は、口をあんぐり開けて、そんなT大生を待ち構えているのだ。
D通は、コネとT大生が大好きだからなぁ~。

そしてT大出身者は営業などを経験することもなく、1年目から花形のクリエイティブ局に配属されるイメージ(上記のT大出身者たちもそうだった)。

噂では、D通は仕事が激務の人とラクな人の差が激しいらしい。
コネ入社の人たちがラクだったり・・・て、ひどいなオイ。

今回、命を落とした女性社員は、不幸にも、激務の方の人だった。

「死ぬぐらいなら、会社を辞めればいいのに」と言う人が未だにいる。
なぜそれが不可能なのかは、この過去記事の中で書いてる。
幡 蒼子のおこりんぼ日記3: 芸能人の「辞めたかった」発言について

身内としては、我が子から相談を受けた時に、「せっかく入った会社なんだから、もうちょっと頑張りなさい」などと言わずに、「辞めて、しばらくの間ゆっくりしたら?」とアドバイスするのが、せめてもの防止策となるだろうか。

コメント