後味が悪すぎるスマップの終焉

そうするしかなかったもんね、と言うほかない。

スマップの解散。

解散が残念なのではなく、解散までの経緯が残念だ。

こういったグループが解散する時に、メンバー同士の不仲が噂されたりすることはよくあるが、それは噂の域を出なかったりするもんだ。

もしくは解散後、何年も経ってから「実は、不仲で・・・」と暴露するメンバーが現れることもある。

しかし今回のように、仲がこじれてしまってどうしようもない状態を、わりと長期間、まざまざと視聴者に見せつけるケースはほぼない。

最初は「5人一緒での独立」を目指してたのに、最終的には「事務所に残留しながらの解散」という、真逆の結果となってしまった。

もうそこには、「キムタクのことが嫌で嫌で仕方ない」というメンバーの思いしか読み取れない。
もはや独立なんてどうでもよくなって、ただただキムタクから離れたい一心で望んだ解散なわけである。

そのためには、スマップというグループが消滅しても構わないし、今まで築き上げてきたものもどうだっていいし、ファンを悲しませるのも致し方ない・・・ということ。

解散コンサートも、最後の新曲リリースもないし、紅白さえも辞退する模様。
でも、それでいいと思う。

多くのメンバーが自分のグループに愛着を持てなくなったのだから。
それで「有終の美」を演出したって、チョー嘘臭いではないか。

はっきり言って、この解散劇は無様でしかない。

ドロドロ状態をズルズルと引きずって、それを世間に晒し、結果的に解散コンサートすら行われず、FAX1枚で解散の報告を終えるような。

25年以上、国民的アイドルグループとして君臨し続けてきたのに。
長年ファンだった人も大勢いるのに。ヒット曲もたくさんあるのに。

ま、メンバーたちのそういったドライな面には薄々気がついてたけど。
逆にそれだけ、辞めさせられたマネージャーへの思い入れが強い、とも言えるけど。

長くやり過ぎたんかなぁ~、アイドルグループなんて、長くやるもんじゃないんかなぁ~。
適当な時期に、円満解散しとく方が得策なんだろうか。

カトゥーンもそうだが、メンバーの個性が際立つグループってのは、破綻もしやすいのかな。
・・・って、スマップは25年以上も存続したわけだが。

長年、圧倒的な存在感を放ってきたグループでありながら、尻切れトンボのような幕切れだ。
実にむなしい。

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