素敵なロゴならゴロゴロあったろ

東京五輪エンブレムの取り下げ問題をニュース等で扱う際に、エンブレムお披露目時の映像がよく流れるので、思い出したことがある。

その映像を初めて見た時に、私の頭の中で真っ先に鳴り響いた曲・・・それは、J リーグ(サッカー)のテーマソングであった。

デザインの感想が出てくる前に、ファンファン♪と頭の中で鳴り響いたのである。
ま、Jリーグのマークに似ていた、ということだろう。

Jリーグならいいけど、オリンピックにこのテのデザインは、そぐわない気がした。
無機質で息吹が感じられず、メッセージ性やワクワク感も皆無だ。

そして中心のふっとい黒が、不吉さすら感じさせる。
親しみの持てない、愛着のわかないデザインだと思った。

でも、プロが作って、プロが選んだものなんだから、素人は納得するしかないのね・・・とも思った。

そう、サノケンのクライアント企業も、こういう風に納得してきたんだろうな、と。
「自分はいいとは思わないが、トップクリエイタ―が作ったものなんだから、間違いはないだろう」と。

今さらだけど、何で「T」をモチーフにしたのかな。
(何で「T」をモチーフにしたものをパクろうと思ったのかな)

マークの下には「TOKYO 2020」の文字が入ってるのに、またTOKYOの「T」をモチーフにしてデ―ンと載せる必要ある?

もっと日本という国のイメージを前面に押し出すべきじゃない?
東京だけにとどまってないでさ(しかもアルファベットの頭文字だけだしー)。

外国人がうらやむステキなものが、日本には溢れてるのに。
デザイナーなら、腕が鳴る案件でしょ。

1964年の東京五輪で、最終候補まで残って、採用には至らなかったエンブレムたちを見たけど、日本的で、めっちゃ可愛くてステキなものが、ゴロゴロあった。

組織委員会の会見で、サノケンのエンブレムと2位以下はレベルに差があり過ぎたって言ってたけど、ぜーったいウソ。

ウソじゃないんだとしたら、あんなもんを選んじゃう審査委員たちだから、そもそも目が狂ってるってことよね。

あんなもんがぶっちぎりの1位なら、「過去に国際的な広告賞を2回以上受賞したことがある」という条件をクリアした応募者たちの立場がないじゃない。

その賞自体もディスることになるんだけどなー。

舛添都知事が、招致の時の桜のエンブレムのピンバッジをつけてたけど、可愛かったなぁ・・・(舛添のことぢゃないよッ)。

サノケンエンブレムなんて、商品になっても売れないよ?魅力ないもの。
せっかく外国人は「和」な感じが好きなのにさ。

ま、原案の問題がなければ、あのままサノケンエンブレムで押し切っていたんでしょうな。

模倣ではないことの証明のために、「実は原案があった」と言って披露したのに、その原案にまでパクリがあることが発覚し、おまけに、「そもそも、修正させてまで、なぜサノケンに!?」という別の問題まで浮上しちゃって。

もうギャグかっつーぐらいグダグダで、お粗末きわまりないんだよねー。
関係者を一新しなきゃダメよ。

※関連記事・・・幡 蒼子のおこりんぼ日記3: 自らの名誉欲で墓穴を掘る人たち

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