「逃げろ」とだけ言う人のズルさ

「死ぬほどつらいなら、学校になんか行かなくていい」

私が子どもの頃は、「学校に行かない」という選択肢はなかった。

しかし今より、子どもの自殺は少なかったように思う。

今は「学校に行かない」という選択肢も認められつつあるのに、子どもの自殺が減ってない。

冒頭のフレーズは、切羽詰まった子どもに安堵感を与えると言えなくもないが、一方でちょっと無責任な印象も受ける。

子どもを大海に放り込んどいて知らんぷり・・・っちゅー感が否めないのだ。

子どもにとって「学校に行かない」という選択は、大変勇気のいる行為である。

それに、貴重な義務教育期間に、ただひたすら家でボ~ッと過ごすなんて、生きながら死んでるも同然である。

子どもたちだってそれを痛感し、焦る。

せっかく勇気を出したというのに、先の見えない状況は「イジメ」と同じくらい辛い。

冒頭のフレーズを口にする大人たちは、「学校に行かない」という選択をした後の「道しるべ」を、ある程度示してやることが必要だと思う。

鎌倉市図書館みたいにね。
https://twitter.com/kamakura_tosyok/status/636329967668695040

実際にそうするかどうかは別にして、ここまで言ってもらって初めて子どもたちは安堵できるんじゃないかなぁ。

例のフレーズを言いっぱなしにする人って、ただ耳障りのいいことだけ言って、肝心なことからは逃げてるだけなんじゃないかって。

受け止められないなら、カッコつけるんじゃないよ、と。

逃げずにちゃんと向き合ってる鎌倉市図書館の勇気にカンパイ☆

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