「うっかり殺人」は日常に潜んでる
父親が家に火を放って、我が子4人を焼死させた事件。
胸が痛む。父親は、子を死なす気など全くなかったと思うから。
これほど「取り返しのつかない」ことってあろうか。
火を放っといて「殺す気はなかった」もないだろう、という意見もあろう。
私も、父親を擁護する気などさらさらないが、悪条件が重なってしまうと、誰にでもこういうことは起こりえるのではないかと感じるのである。
父親は短気で厳しいところもあったが、普通に仲の良い一家だったらしい。
父親は単身赴任で、週末に家族の元へ帰る生活。
そして今回、単身赴任先へと戻る時に妻が見送りをしてくれなかった、というのが火を放った理由。
もし持ち家なら、「この家を頑張って建てたのはオレなのに、何だ、その態度は。お前はのうのうとこの家に住めて、オレは官舎住まいなんだぞ。こんな家、燃やしてやる~!」とヤケになった、とも考えられる。
腹が立つのと同時に、ちょっとビックリさせて困らせてやろうという思いもあったのだろう。
そこで彼の頭をよぎったのが、先日の新幹線内での焼身自殺。
よし、あれをマネしてやろう、と思ったのではないか。
家に灯油をまいて火をつける。
すると一瞬にして、想像だにしてないような猛火が上る。
父親は焦る。
2階で寝ている子どもたちを必死で助けようとする。
きっと父親は、子どもを死なす気などなかったはずだ。
でもあとのまつり。悔やんでも悔やみきれない。
過去には、こんな事件もあった。
口論となって母親を殴った男子高校生が、学校から帰宅すると、その母親は殴られたことが原因で死んでいた。
そう、この高校生も母親を死なす気などなかったはずだ。
そもそも死なす気などなく、むしろ愛情すら感じていた肉親を、悪条件も重なることで、図らずも死に至らしめてしまう結果となっている。
ところで私には姉がいる。
小さい頃はケンカが絶えなかった。口論から取っ組み合いのケンカに発展するのである。
私は、姉とは年が離れていたが、取っ組み合いのケンカも負ける気がしなかった。
でも、こんなに年下の私が、勝ってしまったらマズイだろう、という思いがあった。
そして、殺人犯になりたくない、という思いもあった。
お腹を強く蹴り過ぎて内臓破裂とか、突き飛ばした拍子にどこかに頭をぶつけて打ちどころが悪かったり、とか。
呆れるほど、そのテの想像力が働いてしまい、ほとんど手出しができなくなってしまう。
腕っぷしに自信があるばっかりに(←何なんだよッ、その自信)。
そして怯んだとみなされ、得意気になった姉からボコボコにされるのであった。
でもね。
その想像力が働いていないと、前述の父親や高校生と同じ境遇になってたかも知んない。
そうそう起こりえないとは思うが、全くないとは言い切れない。
まさに、隣り合わせ、紙一重。改めて肝に銘じよう。
胸が痛む。父親は、子を死なす気など全くなかったと思うから。
これほど「取り返しのつかない」ことってあろうか。
火を放っといて「殺す気はなかった」もないだろう、という意見もあろう。
私も、父親を擁護する気などさらさらないが、悪条件が重なってしまうと、誰にでもこういうことは起こりえるのではないかと感じるのである。
父親は短気で厳しいところもあったが、普通に仲の良い一家だったらしい。
父親は単身赴任で、週末に家族の元へ帰る生活。
そして今回、単身赴任先へと戻る時に妻が見送りをしてくれなかった、というのが火を放った理由。
もし持ち家なら、「この家を頑張って建てたのはオレなのに、何だ、その態度は。お前はのうのうとこの家に住めて、オレは官舎住まいなんだぞ。こんな家、燃やしてやる~!」とヤケになった、とも考えられる。
腹が立つのと同時に、ちょっとビックリさせて困らせてやろうという思いもあったのだろう。
そこで彼の頭をよぎったのが、先日の新幹線内での焼身自殺。
よし、あれをマネしてやろう、と思ったのではないか。
家に灯油をまいて火をつける。
すると一瞬にして、想像だにしてないような猛火が上る。
父親は焦る。
2階で寝ている子どもたちを必死で助けようとする。
きっと父親は、子どもを死なす気などなかったはずだ。
でもあとのまつり。悔やんでも悔やみきれない。
過去には、こんな事件もあった。
口論となって母親を殴った男子高校生が、学校から帰宅すると、その母親は殴られたことが原因で死んでいた。
そう、この高校生も母親を死なす気などなかったはずだ。
そもそも死なす気などなく、むしろ愛情すら感じていた肉親を、悪条件も重なることで、図らずも死に至らしめてしまう結果となっている。
ところで私には姉がいる。
小さい頃はケンカが絶えなかった。口論から取っ組み合いのケンカに発展するのである。
私は、姉とは年が離れていたが、取っ組み合いのケンカも負ける気がしなかった。
でも、こんなに年下の私が、勝ってしまったらマズイだろう、という思いがあった。
そして、殺人犯になりたくない、という思いもあった。
お腹を強く蹴り過ぎて内臓破裂とか、突き飛ばした拍子にどこかに頭をぶつけて打ちどころが悪かったり、とか。
呆れるほど、そのテの想像力が働いてしまい、ほとんど手出しができなくなってしまう。
腕っぷしに自信があるばっかりに(←何なんだよッ、その自信)。
そして怯んだとみなされ、得意気になった姉からボコボコにされるのであった。
でもね。
その想像力が働いていないと、前述の父親や高校生と同じ境遇になってたかも知んない。
そうそう起こりえないとは思うが、全くないとは言い切れない。
まさに、隣り合わせ、紙一重。改めて肝に銘じよう。
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