そしてふたたび隅田さん

又吉が「もうバラエティーには出ない」と言ってるらしい。

「執筆活動に専念するのか?」と思ったら、そうではなく、漫才やコント中心の活動をしていきたいんだとか。活動拠点を舞台に移すのかな?

ん、芸人として正しい考え方だ。

この人、バラエティー番組に出ててもつまんなそうだったもの。
性格的に明るい方ではないから、つまんなそうに見えるだけかな、と思ったけど、ホントにつまんなかったのだと思う、今からして思えば。

フリートークが面白い芸人、漫才が面白い芸人、どっちもスゴイとは思うが、やはり「芸」と呼べるのは漫才である。

職人肌の芸人なら、漫才やコントに力を入れたいだろう。

又吉も職人肌だ。
無名時代、アルバイトは生活費を稼ぐ程度に抑えて、ボロアパートに住み、必死でネタを考えていたそう。アルバイトをガンガンやって、いいアパートに住んでる仲間を見て、「本気で芸人になりたいのか?」と軽蔑していたらしい。

そう。小説執筆も漫才(ネタ作り)も、創作活動だ。
彼は純粋に創作活動がしたいのだ。
バラエティーでのダラダラトークなんて、彼にとっては時間のムダだ。

ただいかんせん、今テレビでは漫才やコントを扱った番組がほぼ消滅している。

私は漫才がそんなに好きではない。
でも、サンドウィッチマンの漫才は好きだ。

もっとテレビで観たいのに、その機会がなく残念だ。
せっかく腕があるのにもったいない。

絶対本人たちだって、漫才をバンバンやりたいはずなんだ。
てか秘かに舞台とかでバンバンやってんのかなー。

アジアンの隅田さんも、舞台での活動だけは続行させるのだそう。
そんな彼女も、テレビのバラエティー番組に辟易した芸人の1人である。
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アジアンの2人も腕があると思うが、相方の意向もあって、「ブスネタ」に偏り過ぎてて、最終的に隅田さんのことが気の毒に思えてくるから、そこが難点である。

やはり「容貌ネタ」っていうのは、ネタの中でも次元が低いので、せっかく腕があるのに、そこにばかり走ってしまってはもったいないよな、と思う。

漫才では割り切っていたものの、バラエティー番組では、隅田さんは本気で「ブスいじり」を嫌がってた。

芸人には何を言ってもいい、という風潮ってどうなんかなー。
外見を自らウリにして、それを「オイシイ」と思っている芸人ならいいが、隅田さんは「イヤだ」という意思表示をしていたのだから、それでもなお周囲がイジるのって、堅いことを言うようだが「イジメ」のようですらある。

もし、学生時代に、心ない男子に容貌のことでいじめられてたりして、その時に受けた心の傷が、バラエティー番組でイジられることで、激しくうずいて苦しんでるとしたら?
現に、ちょっと度の超えたイジられ方だったよ?

それでも、「芸人ならイジられてもしょうがない、我慢しろ。だったら芸人になんかなるな、扱いづらいから」と思う?

それってあまりにも非情じゃない?
しゃべりで人を笑わせるために芸人になったんだよ?

何か、そういった過去のトラウマが本当にあったんじゃないかと思うような幕引きだったね。
「もう、二度とテレビに出ない」とまで言ってて。

よし。漫才番組作ろう。
又吉のコンビと、サンドウィッチマンと、アジアンが毎週漫才するの。
どう? だったらテレビに出てくれる?隅田さん。

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