じゃ、古館賞でも創設すれば?

「もはや芥川賞は本屋大賞と区別がなくなってきている」

これは、『報道ステーション』での古館伊知郎の発言。
聴いた時、ちょっと唖然とした。何か、いろんな意味で。

まずは、言葉足らずだ。
この2つの賞を、古館自身がどう区別した上での発言なのか。
意図が分からないから、隣の女子アナもリアクションに困ってた。

本屋大賞の話題を取り上げた後で、「本屋大賞も、芥川賞と区別がなくなってきてますね」というコメントをしたなら、「本屋大賞も芥川賞と同じくらい権威ある賞になっている」という意味に取れなくもない。

しかし今回の発言というのは、又吉の作品も、芥川賞も、本屋大賞も、全てをディスってることになりゃしないか。

今回の結果に納得がいかなかったとはいえ、わざわざ本屋大賞を引き合いに出すこともないだろーに。本屋大賞だっていい迷惑だよ。

本屋大賞も別の意味でスゴイと思ってるよ、私は。
芥川賞とは違って、何のしがらみもない中で、書店員さんが純粋に「面白い!」と思えるものが選ばれるんだから。

我々が「面白い」と思う感覚に近いと思うし、おそらく読後の満足度はこの賞の作品の方が高いと思う。

古館は「芥川賞も商業主義になったな」ということを言いたかったのだろう。

芥川賞は「文藝春秋」系の賞で、又吉の本の出版社も「文藝春秋」。
しかも作家が人気お笑い芸人で、芥川賞受賞作品となれば、売り上げは跳ね上がる。

そこを快く思わなかったんだろうけど、あの場面であの言い方はないよな、と思う。
水を差すんじゃないよと。アンタの個人的な意見なんていらないよ、と思う。

いや、個人的な意見を言ってもいいのだが、あんなに奥歯にモノのはさまった言い方をされると、余計イライラするんだよ。結局イヤミを言いたいだけなんだし。

あの番組の古館って、「デキるキャスター」気取りが鼻に付く。かなり演じてるよねー。
久米宏から引き継いで相当年数が経つけど、私、未だに慣れない。

カッコつけたコメントを言おうとして、大体カッコ悪いことになってるしさー。
かつてのプロレス実況や歌番組の司会なんかは流暢だったけど、報道系に変わったら、やたらと話し方がたどたどしくなったのが、昔から不思議だったんだー。

不用意な発言はするし、報道、向いてないんじゃない?(今さら・・・)

※関連記事・・・幡 蒼子のおこりんぼ日記3: 田中氏と赤西はお騒がせ男子?

コメント