聖子を戸惑わせた吉高の天然破壊力

今回の紅白で、聖子が大トリを引き受けたことは、失敗だったのではなかろうか。
なんちゅーか、聖子にとって皮肉な結果に終わった気がしてならない。

そもそも、今回の大トリが聖子である理由が見当たらない。
ま、それは置いとくとして、過去の自作のヒット曲をチョイスしたことで、ファンと視聴者が感じる「コレジャナイ」感・・・。

聖子の出番で最高の視聴率を叩きだしたものの、同時に、聖子の珍妙な歌い方も世間に知れ渡ることとなり、「あのタメた歌い方は何だ!?」とか「何で普通に歌わないの!?」などと言われるハメになる。

いや、いや、近年はず~っとあんな歌い方でしたよ?

世間は、口パクの『あなたに逢いたくて』しか知らないか、まれに生歌で歌っていたとしても、聖子に関心を払ってこなかったか、どっちかなんだな。

でも「大トリ」っちゅーことで、いやが上にも世間の注目は集まる。
そこで初めて世間は、彼女の歌にビックリしちゃうんである。

なぜあんな歌い方をするのか。
「ベテラン歌手がアレンジして歌ってる」風に見せて、実はあれは、声が出にくくなっている歌手にとってはラクな歌唱法なのだと思う。

でもね、今回の世間の反応で聖子も気づくはず。
「あ、この歌い方は意外と受け入れられないのね」と。
ますます口パクに拍車がかかるかもしんないけど(笑)。

さらに不運なことに、聖子は吉高爆弾(!)の被害者ともなる。

歌の前には、何かを言いかけた吉高がそのまま何秒も黙りこんでしまい、そのあと唐突に、「じゃ、歌のご準備を」と、とっとと送りだされる始末。

歌の後には、「聖子さんでもキンチョーするんですね~、すごく震えてるのがわかって、こっちまで力が入りました~」などと、芸能生活35周年の歌手のプライドをズタズタにするコメント。

吉高「初の大トリ、いかがでしたか?」
聖子「すごく緊張しました!」
吉高「聖子さんでも緊張するんですね!」・・・この流れだと、何の問題もない。

相手(大先輩)が何のコメントも発しないうちから「緊張していた」と決めつけるのも失礼だし、緊張しているように見えること自体プロとして失格なんだから、いずれにしてもそのコメントはタブーなんである。

ま、ドキドキを抑えるためか、しきりに手を胸にやってたけどね。
緊張したのは、「大トリだから」という理由だけではないね。
やはり普段、生歌を披露する機会が少ないからだろうね。

とにかく、吉高爆弾の集中投下が気の毒でした(苦笑)。

それ以外にも・・・
報道陣からは「明菜さんとの共演についてはどーですかッ!?」なんてウザい質問がたくさん飛んできただろうし、大トリ務めた紅組は負けちゃうしさ。

結局紅白の勝敗ってさ、どっちのトリが素晴らしかったかで決まる側面もあるじゃない。

そりゃ口パクの嵐よりも、歌声が非難されながらも生歌を披露した聖子に軍配は上がる。
だから決して聖子が嵐に負けたわけではない。

トリで口パクは前代未聞だし、言語道断。
NHKは自ら紅白の質を貶めたとも言える。

司会も含めてジャニ要素を薄めなければ、ジャニ組織票による白組勝利は今後も続いていくだろうし、もはや勝敗を決めること自体無意味ものとなっている。

・・・ま、そんなこんなで、聖子にとっちゃサンザンな紅白となった気がするんだがな。

※関連記事・・・幡 蒼子のおこりんぼ日記3: 聖子は大トリ、明菜は前ドリ?

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