役者転身をおススメしたい芸人

誰だったか忘れたが、とあるベテラン俳優が「歌手やミュージシャンは演技も上手い」みたいなことを言ってた。

私はそれは違うと思った。

歌い手は意外と演技がヘタな人が多い。
聖子やフミヤも、ただ純粋にヘタだった（サンプル古くてスマン）。

それならよっぽど、お笑い芸人の方が上手いと思う。

コントや漫才も、芝居の側面があるしな。
それで演技力が培われるのか、元々の素質があるのか。

演技と言えば・・・私は小出恵介の演技を最近になって初めて見て、彼をキライになった。
こんなに芸能人に嫌悪感を抱いたのは久しぶりかもしれない（そうか？）。
大体の理由はこの記事に書いている→ガッカリ演技はドラマを台無しにするね

しかし１個、書き忘れたことがある。

それは、セリフの文節ごとに小さな吐息を挟むこと。
わかっていただけるだろうか・・「オレはハッ、彼女をハッ、守ってやりたいんだハッ」みたいな。
そう、感情を込めたいがゆえにそれを挟んでる様子。

もう私、その吐息に気を取られて、セリフの内容どころではないワケ。

そうしたら、このドラマでもう１人、同じようなことをする人物が。
チュートリアル徳井である。もう、その吐息だけで「演技ヘタ認定」してしまいそうである。

このドラマに出演してる若手俳優２人は上手いんだけどなぁ。

ところで。
ＢＳプレミアムで、『ナンシ―関のいた１７年』という（ドキュメンタリー）ドラマを観た。

ナンシ―関氏そっくりの役者が演じていた。
演技もめちゃくちゃ上手いのである。

安藤なつ・・・知らないケド、劇団出身の下積みの長かった役者かな、これからオファーが殺到するだろうなぁ、と思っていたら。

何と彼女、お笑い芸人だったのである。

ナンシ―氏のキャラが、あまり喜怒哀楽のない、淡々としたものだったから、素人でもやりやすいのかな、と思ってみたりもしたが、それならそれで、一歩間違えば、棒読み状態の演技になりかねない。

もうね、演技してるカンジじゃないもの。ナンシ―氏そのものだった。　
てか、しゃべるナンシー氏を見たことはないが、絶対こんな感じだったんだと思う。
そう思わせるほど自然だったのである。

多分、ナンシ―氏を知ってる人たちから彼女について教えてもらったんだろーね。
声の出し方から、話すテンポから、テンションから、しぐさから、表情から。
それを忠実に再現できてるんじゃなかろーか。

すごい！やっぱ芸人は、演技の上手い人が多い。