小さな生き物、鑑賞中・・・

えーと、「あくび」や「くしゃみ」といった生理現象を表すコトバも出てくるよ、スピッツのニューアルバム『小さな生き物』の中には。

なーんて冒頭からしょーもないことを言ってますけどね、今回のアルバムは、スピッツらしさ全開のアルバムじゃないかなぁ。

意表を突くような楽曲もあったりして、そこらへんの遊びゴコロも含めたスピッツらしさ。
バラエティーに富んでて、面白い。

それでいて「まとまりがない」というワケではなく、何かこう、「生命の尊さ」や「希望を持って前進していく強さ」みたいなものが統一テーマとして感じられる。

それでは曲目をピックアップしてプチ解説していこう ↓ ↓ ↓

・『未来コオロギ』・・・切ない系。これ好き。シングルでもいいかも。
  この曲と2曲目の『小さな生き物』が、今回のアルバムの中心的な曲のように思える。

・『オパビニア』・・・これはライヴで『8823』のような位置づけになるような予感。
 2番の変調(っつーんですか?)のところがゾクゾクするね。

・『野生のポルカ』・・・民族歌謡調で面白い曲。MVを観ると、この曲の魅力がさらにアップ。
 MVのアニメがね、ちょっと私には「キモカワ」っぽく感じられて。それがまたいーのよね。

・『 scat 』・・・カッチョいい。『トラバント』みたい。
 私は『トラバント』みたいな曲が好きなので、「あぁ、歌詞があればなぁ」と思わんでもない。

・『エンドロールには早すぎる』・・・この曲が流れ始めると、「あ、中村あゆみだ」と毎回思う。
イントロが『翼の折れたエンジェル』に似てるのよ。それに似てるってことはシンディ・ローパーの『Girls Just Want to Have Fun』にも似てるってことだわね。あ、そっちの方が似てるかも。
この曲のサビのマサムネ氏の歌声は、特に美しく感じられる。

・『潮騒ちゃん』・・・以前「この曲名で、爽やかだったり切ない曲だったらイヤだ」と、ブログ(幡 蒼子のおこりんぼ日記3: スピッツと小さな生き物たち)に書いたけど、パンク調で安心したわ。歌詞、ブッとんでるねぇ。この曲はライヴで『恋する凡人』と同じ位置づけになりそう。
この曲調なら、マサムネ氏はもっとクダけた歌い方をした方がいいかも・・・とも思った。

『さらさら』『僕はきっと旅に出る』『小さな生き物』については、過去ブログに結構載せてるので、また見てみてね。

それにしても『さらさら』は、DISK1~3ぜーんぶに入ってるのよね(デラックスエディションの場合)
以前、ブログ(幡 蒼子のおこりんぼ日記3: 小さな生き物の中の小さな生き物)にも書いたけど、やっぱ『さらさら』はシングルよりアルバムの中で光る曲だったわ。

ライヴDVDは、どっかでやった実際のライヴ映像かと思ったら、デラックスエディションのための撮り下ろしだったのね。どーりで観客がいないと思った。やっぱ観客いないとちょっと寂しい。
でも、生歌&生演奏のレベルはハンパない。

そのライヴDVDで印象に残ったのが、今回のアルバムに入っていた曲ではなくて『夕焼け』。
CDで聴くよりも、こういうステージ映像を観ながら聴く方が感動的かも、この曲。

※関連記事・・・幡 蒼子のおこりんぼ日記3: 小さな生き物がやって来た!

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