夢じゃない~アイツの恋は否定形~

(おいッ、記事タイトルがダッセーぞ↑)
2012年上半期CDアルバムヒットランキングが発表された。

29位にスピッツの『おるたな』ね…う~む、微妙な位置ッス。
そのすぐ上がグンちゃんね。そのまた上がぱみゅぱみゅね。・・・やっぱ微妙ッス。

さて、今回取り上げる曲は、これまた微妙な(?)シングル『夢じゃない』。
シングルとしての『夢じゃない』は、それまでのスピッツの快進撃をストップさせたと思われても仕方のない曲である。

(関連記事…幡 蒼子のおこりんぼ日記3: キュートでポップな「ハチミツ」PV

しかもテレビでスピッツがこの曲を披露する場面はトンと少なかった気がする。
目にするのは、大体がPVの人形アニメ。

ひょっとしたらそのアニメ、感動的なストーリーだったのかもしれない。
でもちゃんと観る気がしなかった。

未だに『夢じゃない』を聴くたび、アニメのロボットが私の頭の中でシャカシャカ動くのだ。
私はそのアニメのせいもあって、『夢じゃない』を「あまり好きではない曲」に分類していた気がする。

だが、それ以外にも理由がありそうだ。

タイトルにもなってサビにも出てくる「夢じゃない」ってフレーズね。

サビの♪ゆ・め・じゃ・な~い ってところは、結構1語1語がクローズアップされる感じじゃん?
『楓』でいうところの♪さよ~な~ら~ みたいな。
『楓』のサビが♪ゆめ~じゃ~な~い であってごらんなさい…名曲と呼ばれたかどうか。

プリプリの『ダイアモンド』の♪ダ・イ・ア・モ・ン・ド・だね~ が♪ゆ・め・じゃ・な・い・ん・だね~ であってごらんなさい…大ヒットしたかどうか(あ、もういいッスか)。

「夢じゃない」のところが、別のキレイなフレーズだったらなぁ…って思うのよ。
前奏も間奏もステキだし、どこか『ロビンソン』的な雰囲気もあるし、実はイイ歌だったりする。

それだけにもったいないなーと。

「夢じゃない」もそーだけど、マサムネ氏の書く歌詞には否定形が多いのに気付く。

それも結構目立つところにデデーンと。主なものから抜粋しよう。
*夢に見た君との旅路はかなわない
*きっと僕ら 導かれるままには歩き続けられない
*幼い微熱を下げられないまま
*隠したナイフが似合わない僕を
*誰も触れない 二人だけの国
*君を忘れない 曲がりくねった道を行く
*二度と戻れない くすぐりあって転げた日
*離さない このまま時が流れても
*誰も知らないとこへ 流れるままに
*恋が幻でも構わないと いつしか思っていた
*忘れはしないよ 時が流れても
*一人きりじゃ叶えられない夢もあったけれど

・・・否定形って何だかセツナイネ。

コメント