ある日のスピッツファン同士の会話

「もう曲調が変わることはないのかなぁ、草野さんが結婚とかでもしない限り…」とつぶやくのは、スピッツ好きの知人。

特にシングルに見られる、昨今の穏やか&まったり系の曲調にしびれを切らしている様子。
『ハヤブサ』の頃のような、ちょっぴり過激なロック調の曲を切望しているようである。

「でも結婚して赤ん坊なんかできた日にゃ、もっと曲調がまるくなるのでは?」と私。
「あぁ、そっかー。実はちょっと心が離れつつあって…」と知人。ヤバい、ファンが一人減るかも。
「オリジナルアルバムでも出れば違うんだろーけど」…ですってよ。早くッ!

過激なロックを望まない私でも、昨今のシングルのまったりさ加減にはモゾモゾする。

最後にシングルとオリジナルアルバムが発売されてから1年半、私と知人がライヴに参戦してから1年が経過した。

その間に、ライヴDVDが出て、スペシャルアルバム(カバー&カップリング)が出て、写真集が出て、今度は小説か…この分だと、スピッツ映画なんかもできるんじゃね?(皮肉だけどサ)

やっぱ、シングルかオリジナルアルバムが出ないことにはね…。

ふと、どーしてシングルとアルバムが存在するんだろう、と思った。
作った曲をすべてシングルで出してもいいわけじゃん?
逆に、シングル化することなくアルバムだけでやっていってもいいわけじゃん?

ウィキで調べてみると、シングルってのはアルバムの「呼び水」的働きをするらしい。
アルバムのためのシングルなのだ。シングルで注目を集めることで、生粋のファンじゃなくてもアルバムを購入する可能性が高まる。

なるほど、なるほど。
思えば私も、90年代に購入したスピッツのアルバムは、結構シングルがきっかけになってる。
そして、数年のブランク(少し心が離れた時期)を経て、奇跡の復活を遂げた際に購入した『さざなみCD』も、実はそれに収録されている『魔法のコトバ』と『ルキンフォー』が呼び水になってるし。『とげまる』でさえも、『ビギナー』が少しだけ呼び水的な働きをしてるかも…「み~ら~い か~らの~」ってトコは嫌いだけど、サビの「だけど追~いか~け~る~」のトコは好きだもの。

でもね、今度オリジナルアルバムが出るなら、「呼び水シングル」は必要ない…絶対買うから。
ってかシングル全然出てないから、このままいくとシングル曲なしのアルバムになるかも。
『とげまる』はシングルが多く、おまけにタイアップ曲やカップリング曲なんかも多くて、純粋な未発表曲みたいなのが少なかったものね。

でも決して「呼び水」にならないシングルだってあるわけで…。
そんなシングル、意味ないわけでしょー? でも実際発売してみないと、巷の評価なんてわかんないじゃん? 「賭け」だよねー。「(シングルの)選択間違えたろ?」と言いたくなるような、アルバムに潜む良曲ってのもあるからねー。

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