元 さわやかアイドル俳優の悲哀

野村宏伸を久しぶりにテレビで見た(『爆報!THEフライデー』)。
ただ老けただけではなく、全く芸能人オーラがなくなっていた。
もう相当、芸能界での仕事をしてこなかったのでは?と思わせるほど。
卑屈な笑みを浮かべたり、メソメソ泣いたりもしてた(精神だいじょーぶ?)。

薬師丸ひろ子の相手役オーディションで2万人以上の中からグランプリに選ばれ、華々しくスクリーンデビューした彼。

はっきり言ってそのテのオーディションは、演技なんてそっちのけでルックスのみで選ばれることがほとんど。グランプリを獲った後は、実力に合わないデッカい仕事がすでに用意されており、それで人気が出たら、次から次へと仕事は舞い込んでくるわけで、演技力を磨くことのないままスター扱いされるのだ。

そのポジションに甘んじてると、やがて痛い目に遭うことに。
毎年、芸能界にはニューフェイスが現れるのだから、そちらに人々の興味と関心は移っていく…そして仕事が減っていくのだ。アピールできるほどの演技力もないワケだし。
加勢大周なんかも、もろこのルートである。

野村宏伸は大ヒットドラマ『教師びんびん物語』に出演後、その役に似たような役ばかり回ってくることに嫌気がさしていたのだそう。「役者の幅を広げたいのに」…彼はそう思ったらしい。
いや、それまでに広げておくべきだったのかもしれない。彼がそういう仕事を断ったかどうかは定かではないが、それ以降、仕事は確実に減っていったのだそう。

でも阿部寛みたいに頑張っただろうか?
モデル上がりの阿部ちゃんは、仕事が減った時にものすごーく努力して、どんなに小さな役でも自分からゲットしにいき、役者の幅を広げることに成功したよ?

はたして野村宏伸はそこまでやったのだろうか?
どこか「仕事は、待ってりゃ向うからやってくるモノ」と思っていなかっただろうか?

「演技力ナシ」という烙印を押しちゃってるよーだが、実のところ私は彼の演技をよく知らない。
ただ『教師びんびん物語』での演技は、お世辞にも上手いとは言えなかった…「オーバーな演技で」とお願いされたのかもしれないが。

彼もそうなんだが、俳優としてあまりよろしくない要素だなと感じるのが、高音の声ね。
演技に深みがなくなるのよね。えなりかずきみたいな「小物キャラボイス」。

あとね、意外に「長身で小顔」である点もね。
何かねー、やっぱ役者はあまりにも小顔すぎるのは良くないね。
インパクトが出ないのよね、映像でも舞台でも。大物になった人、いないっしょー。

俳優の「長身小顔3人衆」と言えば、野村宏伸・向井理・速水もこみち…(笑)。
もこみちだって、料理の方にいっちゃったしね(笑)。

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