右から左へ受け流された男

ムーディ勝山なぁ・・当時結構笑ってたわ、私。

でもこのネタが飽きられたらどーすんだろ、とも思った。バリエーションがなかったから。
いつでも「右から ♪ 右から ♪・・」という歌を歌い上げて終わり、という。

最初はインパクトがあるものの、あとは飽きる一方である。
毎回同じ歌なのだから。それなら流行歌と同じ。

しかし彼はブレイクすると家賃30万円のマンションに移り住む。
自分を鼓舞するため、というよりは、完全に舞い上がっちゃった系かな、と。

そして今、仕事はゼロに等しくなり、奥さんに食わせてもらいながら、狭いワンルームでつましい生活を送っている。

ヒゲもそっちゃった・・。仕事のない自分のことが恥ずかしくて、外出したときに「ムーディだ!」とバレないようにするため。

ヒゲまでそった在宅のムーディは、もはや芸人ですらなくなったかのように精彩がなかった。
結局、地方営業なんかではあのネタが期待されているわけだから、キャラクターイメージのヒゲは蓄えとかなきゃいかんだろう。今や、地方営業が貴重な収入源となっているわけだし。
そんなこともわからないなんてさぁ~。

そして、売れっ子先輩芸人に食事に連れて行ってもらい、仕事の相談をする。
それって結局、「仕事を紹介してほしい」ってことが言いたいんじゃないかなー。
芸がどーのこーの、というよりも、先立つ仕事がないのだから。

例えば、さんまのような権力者(実力者)なら、さんまの一声で、自分の番組にキャスティングすることだってできそうだ。

それを実際にやったのが紳助ね。
売れなくなった芸人で、自分を慕ってくるヤツをことごとく自分の番組に出させた、という。

それを「優しさ」と勘違いしてはいけない。
彼にとって売れなくなったブサイク芸人というのは、自分が最高に優越感に浸れる相手。
「番組に出させてやる、そのかわりに俺の言うことを聞け」ということである。
そして必要以上にペコペコされヨイショされ、紳助の気分も上々ってワケ。

でも結局、紳助が芸能界を追放され、紳助ファミリーのほとんどが仕事を失うハメに。
芸人は、誰かに寄生してるだけじゃダメね。

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