NGワードで紅白落選!?

近年のさとう宗幸の『青葉城恋唄』の歌い方はヘンだ。
それをビブラートと呼ぶにはあまりにも大波すぎる。
本人は良かれと思ってやっているのか…ヘンだよ、聴きづらいよ。

そんな『青葉城恋唄』が(ってか、さとう宗幸が)、紅白落選だ。

そもそも紅白って「その年に活躍した(曲がヒットした)歌手が出場する歌番組」っつーものだったんだが、もはやそのルールは破られて久しい。

「予定調和」「馴れ合い」…そんな言葉が浮かんでくる。
今回、暴力団と関係のありそうな歌手を一掃するという噂もあったのだが、結局全員出てるしね。限りなく黒に近いグレーの人も全員ね。なーんだ、アタシ、一掃される様子の方が紅白本番より楽しみだったのに。

今年はムード的に震災一色の紅白になりそう。
そのテの歌手が召集され、そのテの曲が歌われる…今年ヒットしたかなんてことはいっさい無視だ。

千昌夫も『北国の春』で久々の登場だ。
ちょっとテレビで曲が流れたとき、不覚にも涙がジワッとわいてきた…イカン、イカン、NHKの思うツボだ。

だけども、もろピンポイントで仙台の風光明媚な情景を歌った『青葉城恋唄』は…。

落選の理由はおそらく歌詞にある。
曲調は明るいのだが、実は歌詞が切ない。

やはり一番気になるのは最後の「あの人はもういない」。
ん~、ダメか…死者を悼む意味でもダメなのかなー。
「あの人にまた逢える」とかなら良かったのよね。
ま、それ以外にも「想い出は帰らず」とか「流れの岸」とかがネックなのかなー。

実に美しい歌詞だけに残念だ。。
それに比べて『北国の春』はきわめて牧歌的だもんねー。
でも『青葉城恋唄』の方がずっと胸に響く。
もし、さとう宗幸が辞退したのでなければ、NHKよ、ちょっと考えすぎじゃねーの?

コメント

  1. なるほど確かに歌詞はちょっと震災を思わせるようなかんじですね。
    っていうか、このために作ったんじゃないの?っていうほど。

    紅白という場を考えれば、特に今年は被災地を元気づけるような
    歌を選んでるのかも?そう考えると、悲しみを誘うような歌は
    駄目だったのかもってなんとなく納得。
    でも、彼本人も被災地の人だし、そういう意味では出ても良かった
    んじゃないかと思いますけどねー。共に立ち上がって行こう!みたいなね。

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  2. naoさん、コメントありがとうございます。

    仙台の被災者の中にも「この曲を流してほしい」という人は結構いそうだけど(ご当地ソングだし)、やはり「悲しすぎるからやめてほしい」という人もいるでしょうね。

    仙台の被災者じゃなくても、「あの人はもういない」という部分でズドーンと落ち込む可能性のある人もいるでしょう。

    それを避けたのでしょうね。

    NGワードさえなければ、こんなにふさわしい歌はないんですけどね、もったいない…。

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