40代になった「花の82年組」

『GLOW』って雑誌の表紙を、小泉今日子とYOUが飾っていた。
見出し文字は「今の私がいちばん好き!40代女子、万歳!」。
「私たちが40代女子の代表よ!」と言わんばかりのドヤ顔で写ってる。

確かに芸能界の「40代女子」と言えば、この2人が思い浮かぶ。
だからこそ私は「40代女子」の文字を見ると反射的に眉をひそめてしまう。
取り立ててこの2人がキライなわけではない。何だろー。
この2人のちょっとイヤな部分が、「40代女子」という言葉でよりむきだしになるからか。
(そもそも私は「女子会」やら「女子力」という言葉にも虫唾が走る)

小泉今日子とYOUのドヤ顔に、「今の私がいちばん好き!40代女子、万歳!」という気色の悪い見出し…というこの上ないダブルパンチに、思わず書店で目をそらした私である(ちなみに私は40代ではない)。

さて「花の82年組」(ヤングピーポーは検索してみよう)の面々は、実に様々な生き方をしているな、と思う。

前述の小泉今日子は40代女子代表(?)として、雑誌にCMに映画に…と未だ現役バリバリである。年下男との恋愛の話題にも事欠かない。

中森明菜は病気を理由に、完全に第一線から退いてしまった。復帰はかなり難しいものとニラんでいる。

堀ちえみは先日3度目の結婚(再々婚)を発表した。バツ2になったときに「もう結婚はコリゴリです」と言っていたのに、ちっともコリてはいなかった。

そしてシブがき隊。ヤックンは「朝の顔」としてかなり安定した地位を確立している。
モックンはビッグな映画の賞を獲ったりして、役者としての実力が高く評価されている。
そしてフックンは…。

『クイズ☆タレント名鑑』という番組に「カラオケ歌われるまで帰れません」というコーナーがある。一線を退いた歌手たち(よーするに、一時は売れていたが、今じゃ仕事のなくなった人たち)がカラオケボックスに集い、そこで他の部屋の様子をモニターで眺め、客が自分の歌をセレクトしたら帰ることができる、というシステム。

先日、新聞のテレビ欄でこのコーナーに「元 光ゲンジ」や「元 シブがき隊」が出演すると書かれていた。光ゲンジについては、「諸星かな」「山本かな」などといろいろ選択肢が挙げられるのだが(結局は大沢だったがな)、シブがき隊に関しては選択の余地はない…もう絶対フックンに決まってるもの。

案の定、出演はフックンだった。
他のシブがきの2人と違って、この人だけは未だに「元 シブがき隊の~」という枕詞がついてまわる。だって職業が「元 シブがき隊」なんだもの。それ以外の何者でもない。

そしてそのコーナー、フックンが最後まで残ってしまったのである。10名ほどいた中の敗者である。要するに、どの客からもシブがき隊の歌はセレクトされなかった…10時間ねばっても。
最下位争いしていたGAO(ヤングピーポーは検索してみよう)からも、間違って「モックン」と言われてしまう始末…。

もはや「元 シブがき隊」という唯一の肩書きにさえ、何の効力もないことが証明された。
嗚呼、80年代は遠くなりにけり…。

PS…アンケートへのご協力ありがとうございました。
今回は、一番投票数の多かったアナタの層のための記事でございます☆

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