スピッツのCMソングについて考える

スピッツのCMタイアップ曲でまず思い浮かぶのが、『渚』。
「グリコポッキー」のCMで、吉川ひなのが女子高生役で出演していた。

吉川ひなのはやめてほしかった。もっと素朴なカンジの女の子にしてほしかった。
長身で茶髪でエキゾチックな顔でヘンな声の吉川ひなのと、スピッツの曲は合わなかった。

スピッツの曲はこれまでいろんなCMに使われてきた。
ちょっと前の曲が使われることもあったし、秘かに控えめに流れていたこともあった。あまり主張しすぎない歌声と、スッと心の中に溶け込むメロディーは、CM曲にふさわしいのかも。

さて、2000年以降のスピッツのCMタイアップ曲に目を向けてみる。

『正夢』(富士フィルム企業CM)・『春の歌』(「アクエリアス」CM)・『ルキンフォー』(トヨタ「アイシス」CM)は、CMの映像と合っていて素晴らしい相乗効果をもたらしていたように思う。

そして2010年、怒涛の勢いでスピッツの曲がCMに使われたことは記憶に新しい。
立て続けにいろんなCMからスピッツの曲が流れてきて、違和感を感じるほどだった(ニューアルバムのプロモーションの一環でもあったのかな)。

その中でも、ゆうちょ銀行CMと『ビギナー』、ブリジストン「ブリザック」CMと『幻のドラゴン』は、おそろしくマッチしていたと思う。

しかし…ヤマザキ「ランチパック」CMと『えにし』、メナード「イルネージュ」CMと『シロクマ』には疑問符がついた。

CMと曲が合っていないのか?ただ単に自分がその曲を好きじゃないのか?映像が気に食わないだけなのか?…私の頭の中はまさに「ニワトリが先か、タマゴが先か」状態であった。

特にメナードのCMには岩下志麻まで出てるものだから、違和感も倍増だ。
岩下志麻出演のメナード化粧品CMとスピッツて…どーにもこーにも結びつかんだろッ。

そこで、『えにし』も『シロクマ』も車関係のCMソングに置き換えてみる…そう、トヨタ「アイシス」やブリジストン「ブリザック」のCMのような、道路を颯爽と走り抜けていく車の映像…そこにこれらの曲をあてはめてみると、結構マッチする。

やっぱCMと曲が合ってなかったんだな。
なんちゅーか、とってつけた感が私には感じられたんである。今ひとつ曲が映像になじんでなかったっちゅーか。キレイめな映像が合うんだよな、スピッツの曲は…(岩下志麻がキレイじゃないってことではないからねッ!念のため)。

P.S.『えにし』で「たにし」が思い浮かんでしまう私…どーにかしてくれぃ!

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