『ロビンソン』ヒットのキーパーソン?

最初にスピッツを見て「この人、遅かれ早かれ脱退するんだろうなぁ」という不安を私に抱かせたのが、ギターの三輪テツヤ氏である。

だってバンドメンバーの中でいでたちが異色なんだもの。
スピッツの曲を好んでやってる人の風貌じゃないんだもの。

でもね、スピッツは出がビートパンクだからね。
ああいういでたちの人がいても不思議じゃない。
でも、それを私が知るのはしばらく後である。

さて以前にも語ったことがある、おばけシングル『ロビンソン』。
私なりに大ヒットの理由を分析してみたが(詳しくはこちら→ 幡 蒼子のおこりんぼ日記3: スピッツの楽曲について考える)、やはりまだまだナゾに包まれている。
どうして日本人はこれほどまでに『ロビンソン』を愛してやまないのか(←大げさ?)。

同じく大ヒットした『空も飛べるはず』と『チェリー』はわかる。
私はそんなに好きではないが、ポップでキャッチーだからヒットするのもうなずける。

しかしこの『ロビンソン』は、マサムネ氏が「また地味な曲、作っちゃったなぁ」と言うぐらい地味だ。それなのに、なぜ?

私が以前挙げた理由に追加する形で述べさせてもらうことにする。
ポイントは意外にもテツヤ氏にありそうなんである。

『ロビンソン』で特徴的なものの一つに、イントロ部分のギターパートがある。
これはテツヤ氏が考えた旋律なのである。
何とも美しいメロディーで、イントロ部分だけで一気に引き込まれる。
サビよりこのイントロが好きという人もたくさんいるらしいし。
テツヤ氏は『ロビンソン』ヒットに大きく貢献した人物と言えるのではないか。

それからマサムネ氏の高音ね。
この曲の高音部分はとても印象的。スピッツのどの曲よりも高め。
テツヤ氏は『ロビンソン』がリリースされる2年前に「最近はやらなくなったけど、俺はマサムネの高い声が好きなんだ」と話している。当時、マサムネ氏は自分の声が好きではなく、特に高音が嫌いだった為、極力キー設定を低くして歌っていたのだ。それについてテツヤ氏は「あんないい声が出るのに何で歌わないんだろー。ライヴでも熱くなれるのに」と不思議そうに語る。

それから2年後、マサムネ氏の突き抜けるような高音が轟く『ロビンソン』で、スピッツはブレイクするのである。

コメント

  1. うんうんうん。あのイントロがなかったらそんなに売れていなかったと思う。あとやっぱり、だあ~れも~~の高音がイイ!!
    三輪さんはすごくスピッツに貢献(という言い方も変だが)していると思う。だって三輪さんいなかったらすごーーく地味過ぎバンドだったと・・ルックス的にもキャラ的にも。特にちょっと前はすごくカッコイイ!サングラスしてたら。オシャレだしスタイルいいのかなぁー。みんな同じような身長体重だと思うんだけどバランスってあるんだなぁーと思い知らされました。

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  2. spikoさん、コメントありがとうございます。

    あ、確かにテツヤ氏がいないスピッツを想像すると、恐ろしく地味…!
    スパイス的にもテツヤ氏の存在って重要ですね。

    それにしても、あの4人の(同じよーな)背丈と体格は奇跡的!!

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