90年代~2000年代のJポップを語る

ついこの間まで、私にとって懐かしい音楽と言えば80年代の音楽であった。

しかし最近、90年代の音楽を懐かしいと思うようになってきた…もはや「90年代は遠くなりにけり」である。

90年代初頭にバブルが崩壊したにもかかわらず、音楽業界は盛況で、ミリオンヒット(時にダブルミリオン)となる楽曲が続々と量産された、誠に稀有な時代であった。

私にとって90年代を代表するアーチストと言えば、ミスチル・マイラバ・スピッツ・t r f ・シャ乱Qである。この5組が輝いていた90年代中頃に、特に懐かしさを覚える(ミスチルとスピッツは今も活躍中だが)。

私は小室ファミリーの中で t r f が一番好きだったんだよ~。いろいろ手を広げないで、 t r f と安室のプロデュースだけしとけば良かったんだよ、小室も…。

安室が一世風靡した後、SPEED、モーニング娘、宇多田がデビューしブレイクする(言いたかないが、華原や浜崎もデビューしブレイク。あ、ELTも)。これらはすべて90年代後半の出来事である。

そして2000年代へ…日本のミュージックシーンがいかに空虚になったかがわかる。枯山水だ、枯山水。オリコン上位にランキングされている曲で、後世に残るような作品は極端に少なくなっている。一世を風靡したアーチストもいない。

そんな中、売り上げも内容も合格点(好き嫌い抜きにして)なのは、サザンの『TSUNAMI』、福山雅治の『桜坂』、SMAPの『世界に一つだけの花』、森山直太朗の『さくら』、平井堅の『瞳を閉じて』、コブクロの『蕾』だけだ。10年でそんだけ。しかも男性ソングばっか。

90年代後半は女性が華やかに活躍し、2000年代は男性が作品で勝負した…そんな時代。

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