スピッツと私の1997年

そろそろ、あじさいの季節だわね。あじさい、好きよ。あのグラデーションがたまらない。
そんな私はスピッツの『あじさい通り』も好きだ。

スピッツファンの知人に「『あじさい通り』が好き」と言ったら、「へー、『あじさい通り』! へー、『あじさい通り』かぁ…そんなに好きって言う人いないよね?」とのこと。そうっスか?

5月に入ってからのライヴでは、この曲をやってるみたいね。うらやましい…。私がライヴに行ったのは4月で、あじさいの季節にはまだ遠かったから、やってくんなかったわよ。

さて、このブログ記事のタイトルを見て「あれ? このタイトル、前もあったじゃん」と思われた方もいるでしょうけど、あれは「1999年」だからね。↓ 
幡 蒼子のおこりんぼ日記3: スピッツと私の1999年
今回は「1997年」だから、一緒ぢゃあないよ。

ブログを読んでいただいてもわかるように、1999年は私にとって「辺見ショック」、いやいや「アルバムショック」とでも言うべき年だったのだが、1997年は「シングルショック」の年になっちゃうかなー。

もう今ではシングルが少々イケてなくても、スピッツへの揺るぎない気持ちがあるんだけども、当時はシングルが自分の中で結構重要なファクターだったりしたもので、シングルの出来に一喜一憂する自分がいたのね。

99年以降に私がスピッツから少し距離を置いてしまう前段階として、97年の「シングルショック」があるのだ。97年のシングルと言えば『スカーレット』『夢じゃない』『運命の人』…どのシングルも私にはちょっぴり残念な内容だったのよね。
詳しくはこちらの過去ブログ(後半部分)にて↓
幡 蒼子のおこりんぼ日記3: キュートでポップな「ハチミツ」PV

初期のスピッツを彷彿とさせるようなブッ飛んだ楽曲だったら、「あぁ、こういう側面もあるということをアピールしたいのね」とまだ納得できる。ただただオーソドックスな曲調なのに、ファンを逃してしまったとしたなら少々イタい…。

ま、『夢じゃない』はそもそも昔のアルバムの中に入ってた曲でね。いやぁ~、過去のアルバムからシングルカットするんだったら、まだ他に名曲がたくさんあるだろうに…何でこれ?
実はあとの2曲もワケありらしく…。

【スカーレット】ツアー中にドラマのタイアップ曲の依頼が入ったものの、ツアーと曲作りを並行して進めていくのは難しいということもあり、アルバム曲である『初恋クレイジー』をシングルカットするのはどうか、とスピッツ側は提案。しかし「書き下ろしでお願いします」との要望があったため、ツアー中のクソ忙しいときにマサムネ氏はこの曲を作らざるを得なかったんである。あぁ、私は『初恋クレイジー』の方がよっぽど好きだぁ~。

【運命の人】昔からできてた曲だそうだが、何度も選曲会議でボツになり続けてたらしい…あぁ、やっぱりそうか。そもそもマサムネ氏は、カップリング曲となった『仲良し』をシングルにするつもりだったみたい。あぁ、私は『仲良し』の方がよっぽど好きなんだよぉ~。

というわけで、3曲ともなかなかまっとうな誕生の仕方をしていない(?)シングル曲だったのである。97年のシングルが『初恋クレイジー』と『仲良し』だったら、何かが変わってたかもしれないな…と妄想する私である。

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