「気持ち悪い隣人」

ドラマ「美しい隣人」を毎週観ている。
こんなに楽しみにしているドラマは久しぶりだが、10年以上前に放映された「冷たい月」(中森明菜・永作博美出演)というドラマにとってもよく似ている。
私は「冷たい月」も観ていた。つくづく私はこのテのストーリーが好きなんだな、と思う。

さて私は、仲間由紀恵に魅力を感じたことがなかった。
古風な顔立ちとあの髪型も好きではなかった。
彼女の出演するドラマを観ることもなかった。

しかし年始の特別番組「芸能人格付けチェック!」に出演した仲間はなかなかコミカルであった。高級な方を当てなければいけないのに、自信たっぷりにどんどんハズしていき、ハズれても余裕でニコニコしていた。「あれ、この人、ちょっと面白い人かも」と思った正月であった。

仲間由紀恵に好感を持ち始めた矢先のドラマのスタート。
もちろん、仲間が出ているからではなく、ストーリーに興味があって見始めたワケだが。
未だに謎めいている点が多いが、なぜサキ(仲間由紀恵)がエリコ(壇れい)に恨みをもっているのか、という最大の謎について、私の憶測を語らせていただこう→→→サキの子どもが水死体で見つかった時、エリコが「シュン(エリコの息子)じゃなくて良かった!」などと発言しちゃったんじゃなかろうか。その時ちょうどシュンも行方不明になっていたから。その発言を聞いたサキが恨みを持ったのかな、と思うんだがどうかな。

さて、共演者の渡部篤郎の驚くばかりの老けっぷりと、相変わらずの演技といったらどーだろ。
同じく共演者の鈴木砂羽の演技は好きなんだけどねー。

そして仲間由紀恵…このテの役は初めてらしいが、見事にハマっている。
不気味でものすごく気持ち悪い。
この「気持ち悪さ」は何だろうと考えたところ、彼女の「声」なんじゃないかと思うのだ。
彼女の声は高く、こもっていて、心なしかビブラートがかかってる感じ。
言うなれば、岸田今日子チックな声なのだ。
「怖さ」や「不気味さ」は他の人でも出せるだろうが、この独特の「気持ち悪さ」は、仲間由紀恵か岸田今日子しか出せないんじゃないか、と思う私である。

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