スピッツ研究報告~その2~

以前にも書いたことがあるのだが、ここ10年のスピッツのシングルの選曲には少々首をひねってしまう。彼らが選んでいるのか、はたまた第三者なのかはわからないが。でも何となく彼らって、シングルをそんなに重要視している気がしない。大してヒットを狙っているとは思えないのだ。

あくまでも個人的見解であるが、「スカーレット」以降がちょっとね…。「スカーレット」から現在の「シロクマ/ビギナー」までで、シングルにふさわしいと思うのは「魔法のコトバ」ぐらいかなぁ。あの黄金期に「魔法のコトバ」をリリースしていたら、大ヒットしていたと思う。「スターゲイザー」もヒットしたが、それは「あいのり」効果だと思うのよ。

以前ブログで、「『若葉』はもっとヒットしてもいーのに」って書いた。確かにいい曲ではあるが、シングルとしては弱いかな、とも思う。一方「群青」は、シングルで出たときに「えー、何でこの曲をシングルに!?」と思ったのだが、アルバムの中では割と光っている。スピッツの曲は、シングルで「え??」って思っても、アルバムの中では光るものが多い。でもどんだけアルバムの中で光っていても、シングルで「え??」って思われたら、その曲がシングルであることの意味がないんじゃないか(勝手なこと言ってんねー)。

さて「ロビンソン」以前はどうなのか。
今では有名となった「君が思い出になる前に」も「青い車」も「スパイダー」も、シングルに大変ふさわしい。リリースが「ロビンソン」以降だったら大ヒット間違いナシだ。「空も飛べるはず」も黄金期にタイアップで使われて、リバイバルヒットしたし。そう考えるとCDセールスってのは、リリース時期次第って面があるな。プリンセスプリンセスの「世界で一番熱い夏」も、ブレイク中に再リリースしたら大ヒットしたしね。同じ歌なのにね。世に埋もれている名曲ってたくさんあるんだろうな。

とにかく「ロビンソン」以前も、秀逸なシングルがゴロゴロある。あ、そっか、売れてない時期だったからこそ、キャッチーな曲で挑んでいたのか。

ところで、「君が思い出になる前に」よりも前にリリースされたシングル「裸のままで」は、有名ではないがキャッチーな曲で、これまたシングルにふさわしい。まだブレイク前だったので、売れなかったのがもったいない。

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