来るか、テリィブーム!?

「小説キャンディ・キャンディ」発売の影響か、ここにきてまた一段と「キャンディ・キャンディ」への関心が高まっているような気がする。
ま、おそらく一部の人々の間で、ということなんだろうけど。

それにしても、テリィ派の何と多いことよ。
アンソニー派やアルバート派ももちろんいるだろうけど、圧倒的にテリィ派が多くないか?

それで、それぞれの派閥が反目しあってんだってね、おもしれ~。
アンソニーは若くして死んだから、実質的にはテリィ派vsアルバート派。
噂によると、原作者はどちらにも恨まれないような結末にしたとか。
それで良かったのか?どちらもスッキリしてないんじゃない?

アンソニーやアルバートさんに関しては「んな男、おらんやろぉ~」ってカンジだけど、テリィだけは妙にリアル。そんなテリィを支持するテリィ派は、「テリィ、素敵!」っていう単純な気持ちだけではなく、もっと重いものを抱えている…それは「もどかしい悲恋」に対する想い…。

だからこそ、随分昔の漫画であるのに、未だにテリィ派は「キャンディ・キャンディ」を、いや、テリィを引きずるハメになっている。

そもそもこの漫画、「丘の上の王子様」にとらわれ過ぎたんじゃないか?
それゆえ、結末としては「丘の上の王子様」である人物をクローズアップせざるを得なくなる。
キャンディがテリィとハッピーエンドを迎えたら、「丘の上の王子様(=アルバートさん)」がないがしろにされちゃうワケで…。

極端な話、「丘の上の王子様」って存在、いらなかったんじゃない?
アルバートさんも、単なる旅人(もしくは風来坊)って設定でもよかったんじゃない?

まぁ、ここまでテリィの人気が絶大になるとは(原作者も)想像していなかったからだろうけど、「丘の上の王子様」の呪縛で、結末が何とも尻すぼみになっている。皆(もちろんテリィ抜き)が和気藹々とポニーの家で談笑しながら食卓を囲む場面とかいらないし。子どもじみてる。
あ、そーいやこの漫画、子ども向けだった。だから、こんな結末だったのかなぁ?

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