さまよえるポプラ社

今からして思えば、ヤケに堂々と「小説家を目指します」と言っていたなぁ、と。
うがった見方だが、今回のことが裏打ちされていての発言だったのかなぁ、と。

今回の件では、水嶋ヒロとポプラ社、双方に大きなメリットあり。誰もソンをしない。
大賞賞金2000万円も辞退、とのことだから、ポプラ社にとってはウハウハだ。
(ウラ取引があったのかもしれないね)

芸能人がこっそり本名で応募した小説が大賞に輝く…というのはありえない話ではないだろう。 しかし今回の件は、それまでの「ポプラ社小説大賞」のたどってきた経緯を見れば、首をひねらざるを得ない。

2006年の第1回には大賞作品があったものの、その後3回続けて大賞は「該当作ナシ」。
大賞賞金2000万円というのは、こういったコンテストでも破格の額である。 おいそれと大賞を出してたまるか、ってカンジか。 ってか「2000万円」という金額を前面に押し出して、話題を得たいだけなんじゃないか。 「閉店セール」を謳って、いつまでも閉店しない家具店のようなカンジ?

1回大賞を出したっきりで、3回続けて該当作ナシで、今回「オッ!これは何て素晴らしいんだ!久々に大賞の値打ちがある作品だぞ!」と思った小説の作者がたまたま、作家転向の意思を示したばかりのイケメン俳優だって!? んな、バカな~。

しかもこのコンテスト、社内の人間だけで選考してるんだってよ、大賞賞金2000万円なのに。しかも来年から大賞賞金が10分の1に縮小…何だ、それー。

ひょっとしたら今回の件でポプラ社は莫大な利益を得るかもしれない。
しかし私のポプラ社に対するイメージは、一気にガタ落ちである。

コメント