一皮むけた「小麦色のマーメイド」

夏の終わりに聴きたくなるのが、この曲だ。



聖子の歌声が何とも涼しげだ。

聖子のキャンディボイスで、この曲がいっそう魅力的なものになっている。

初期のパワフルで伸びやかで澄んだ歌声は、「白いパラソル」でかげりを見せる。

そして「風立ちぬ」の頃には、声がガラガラに枯れてしまった。

その頃は、肌も荒れ、髪もパーマがかかり過ぎていてゴワゴワしていて(!)、トリプルパンチなのである。

それでも聖子は健気に必死で声を出そうとしていた。

しかし「風立ちぬ」の後の「赤いスイートピー」で、いい意味で力を抜く歌い方を会得し、この「小麦色のマーメイド」で、聖子流キャンディボイス的歌唱法を確立した、と言える。

ちなみに、聖子カットから脱却したショートカットは、当時もヘンだと思ったが、今見てもヘンだ。でもこの映像のショートカットはなかなかいいでしょ?

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