フミヤは歌が上手かった

チェッカーズ…ジャニーズの面々を蹴散らしながら、彗星のごとく現れた音楽グループ。
雰囲気や歌のジャンルはあくまでもポップでありながら、「アイドル」でもなく、かと言って「ロックグループ」でもない、斬新で個性的なグループであった。
今思えば、売り出し方の戦略も素晴らしかった。

さて、当時の私は小学生。
その頃はシブがき隊のレコードをよく買っていた(曲が好きだったもので)。
そんなことをしているのは、クラスで私ぐらいだった。私は「シブがき世代」でも、ましてや「たのきん世代」でもない。おそらく「光ゲンジ世代」かと思われるが、光ゲンジが出てくるのはそれから数年後のことである。
その間を埋めるようにチェッカーズがブレイクすると、今まで歌手や音楽やアイドルに興味を示さなかったクラスメートたちが、一気に夢中になっていった。

初期のチェッカーズって、支持する年齢層が幅広かった気がする。当時としては珍しいケースである。

私は「ジュリアに傷心」のレコードを買った。
そして、今まで女性歌手にしか興味のなかった姉が、チェッカーズのレコードや本を友達から借りてくるようになった(買えよッ)。んー、チェッカーズってすごい。

さてそんなチェッカーズであるが、セルフプロデュースするようになってからは、私の興味は急速に薄らいでいった。それまでの、あくまでもポップな感じが好きだったので。
それでも周りには支持派が多かった。「どんな歌を聞くの?」と尋ねれば、「チェッカーズ」と答える女子が多かった。その傾向は何年も続いたのである。

セルフプロデュース時代の歌は「I Love You, SAYONARA」以外に興味はなかったのだが、最近「Room」の映像を目にする機会があって、引き込まれた…フミヤの歌が相当いいのである。
ん、「Room」も悪くない。

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