菅野美穂 今昔物語

確かにバラエティ番組に出演した時の菅野美穂は、ノリが良く、気さくで、笑顔を絶やさない。

今回番組で共演した有吉も、彼女を大絶賛したそうである。
とにかく「文句のつけどころがない」ということだ。他の芸人からの評価もすこぶる高い。

多分、彼女は本当に性格がいいのだと思う。女性からの好感度が高いのも、そのせいだろう。

しかし私は過去に知人と、このような会話を繰り広げている。
知人「 シモヤマ君って菅野美穂が好きなんだってー、意外ー。もっと男が好むような女が好きかと思ってた。女子なら皆、菅野美穂のこと好きだけどさー」
私「私、菅野美穂、好きじゃないんだけど」
知人「えー、ウソッ!何で?」

えぇ、そうなんです。ひねくれてるわけじゃないですよ。
芸能人としての菅野美穂って、あんまり好きじゃないんです。

あまり幅のない演技力、鼻詰まりのような声、不必要に大きくしてしまった目…いやいや、そんなことではない。一番の理由はやはりアレなのだ。

アレとは、10数年前のヘアヌード写真集出版にまつわるドタバタ劇のことである。

会見を開き、早い話が「ダマされた」ということで、号泣するのである。

私にはその姿が大変奇異に感じられた。

ダマされたか何だか知らんが、そんな写真をしこたま撮らせてんじゃねーよ。

「好きな人の前でしかそんな姿を見せたことないのに」という言葉を今でも覚えている。

20歳になったばかりの清純派女優が吐いたセリフとしては、なかなか衝撃的であった。

あの会見のワケのわからなさが、私に「菅野美穂は好きじゃない」と言わしめているのである。

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