こんなに浅い退社理由を私は知らない

男性アナウンサーの退社が止まらない。

もともと女性アナの退社(⇒フリー)は多かったが、近年、男性アナの退社も急増している。

局アナなら、フリーのキャスターが自局の報道番組にメインで抜擢される様を苦々しくも思うだろう・・「クソッ、何で自分じゃないのか!?」みたいな。

国山ハセン(元アナ)も、昨年末TBSを退社した。

割と直後にユニクロのCMに出てて、「おー、この人、タレントになりたいんか?」と思った。

そんな彼が退社理由を語り始めている。
語るというか、ブッちゃけるというか。。

・「自分の言葉で表現できる」と思ってアナウンサーになったが、基本「原稿読み」で、自分で意思決定できる場がない

・レギュラー番組を複数抱えていた時、忙しいのに給料は上がらず、「辞めようかなぁ」と周囲に愚痴り始める

・『グッとラック!』のMCに抜擢され、「自分のやりたかったようなことができる」と思ったと同時に「フリーになったら売れるかなぁ」ということも考え始める

・結局『グッとラック!』は1年半で終了し、「絶望、失望、悔しさ。辞めてやろう」と思い、あまり会社に行かなくなった

・・・↑要約すれば、こんな感じ。

えーと、アナウンサーの仕事って基本「原稿読み」じゃないのかなと思うんだけど、『グッとラック!』みたいな番組のMCがやりたかった仕事らしいんで、「あーあーそういう番組だったら割と自由に喋れるわな」と無理やり納得することにする(苦笑)。

が、やりたい仕事を任された割に、それも任されたばかりの時に「フリー」になることがチラついてて呆れた。

自分の担当する番組が短期間で終了したのがショックなのはわかるが、それで「辞めてやろう」ってのは飛躍し過ぎじゃないか?

自分だけが降板させられて「辞めてやるッ!」ならまだわかるが、視聴率が振るわなくて番組が打ち切りになって「辞めてやるッ!」は、局アナとしてど~もおかしい。

で、最後の「あまり会社に行かなくなった」って何なんだよぉ~~~ッ!?

ちょっとこれ、意味がわかんないんだけど。

抗議の意味での出社拒否なのか、それとも「やってもらう仕事あんまないから毎日来なくていいよ」とでも言われたのか・・・会社員なら、通常どっちも考えにくいけど。

私は、この人は『Nスタ』(メインではないが)が合ってたんじゃないかと思う。
この人と番組がすごく合ってる、という意味じゃなく、この人が嬉々としてやれてるんじゃないかと思ってた。

そしたら、『Nスタ』を離れ、すぐ終わりそな立川志らくの新番組『グッとラック!』を担当することになり「あら気の毒に」と思ったが、本人は意外にもやる気満々だった、とのこと。

でもやっぱり終わってしまって。
早期打ち切りのイメージがついたこともあってか、その後は目に見えて不遇だった。

低視聴率の『ニュース23』に、中途で追加投入されたり。
メインは、他局からフリーになって起用されてる同世代の女性アナで、屈辱だったろう。

TBSはこの番組のメインを彼にシフトしていく気なのかな、とも思ったけど、そうはならず、翌年には退社する。

『グッとラック!』起用が運の尽き、としか思えない。

最後に。
アナウンサーとしてもっと自分の言葉で表現したかったらしい彼の、言葉の操り具合について書いた私の昔の記事はコチラです ⇒ 男性アナも能力無視で採用される時代

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