美穂と美奈子と有希子のお話
彼女らはもうこの世にいない。
3人とも現役のまま、あの世へと旅立ってしまった。
有希子は十代で自ら死を選んだ。
美奈子は三十代で病魔と闘い、死に抗ったが力尽きた。
美穂は五十代でアクシデントに見舞われ、未だに自分の死に気づかないままなのかもしれない。
有希子はオーディション番組『スター誕生』からデビュー。
美奈子は『スター誕生』では落選し、その後に原宿でスカウトされデビュー。
美穂も原宿でスカウトされデビュー。
デビュー時期も近く同年代の3人は、1986年に入ると、初の20万枚超セールスとなるシングル曲をリリースすることになる。
有希子は『くちびるNetwork』を。
美奈子は『1986年のマリリン』を。
美穂は『色・ホワイトブレンド』を。
有希子は平成を知らない。
美奈子は令和を知らない。
美穂は平成も令和も知っている。
生涯を閉じる時代はバラバラだったけど、3人そろって駆け抜けてた時代があった。
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