敗因なき敗北でも法則アリ?

「何で日本が負けたか、理由がわからない」

男子バレーボール元日本代表で、キャプテンも務めたことのある現役選手が、パリ五輪準々決勝イタリア戦を観て、そう言うのである。

・・あぁ・・そうなのかもしれない。プロが言うのだから。
この試合だけは、「敗因が無い」という稀有なケースなのかもしれない。
何か見えない力であらぬ方向へ突き動かされてしまった・・そんな感じだろうか。

でも、手立てが無いのはとても困る。
また今後も同じ状況に陥ることがあるだろうから。

どういう試合だったかと言うと、日本は先に2セット連取したのにフルセットに持ち込まれ逆転負けした・・というだけでなく、3セット目は先に3点差でマッチポイントを握りながらの逆転負けだったんで、ダブルの逆転負けなんである。

ドイツとも似たよな展開だった。
日本が2セット連取で先取しときながらフルセットに持ち込まれ、敗戦。

昨年のパリ五輪最終予選でも、楽勝と思われたフィンランドから2セット先取連取した後2セット奪われフルセットとなり(勝ちはしたけど)、いつもなら勝つエジプトにも2セット先取連取の後フルセットとなり敗戦・・この2戦後、「魔の第3セット」と呼ばれたものだ。
その後アメリカにも2セット先取連取敗戦。

遡れば、今とは全くメンバーが違うが北京五輪最終予選でも、イタリアから2セット先取連取したのに敗戦し、24-17から逆転されたセットはバレーファンの間で語り草となっている。

このように日本は2セット先取してそれが連取だった場合、直後のセットを取り切らなければ、ズルズルとセットを奪われるパターンに陥り、非常に高い確率で敗戦してしまう。

2021年、2022年、2023年のネーションズリーグで、日本はイタリアとのフルセット試合を全て制しているが、2021年と2022年は2セット先取連取ではない。
2023年は2セット先取連取となった後、2セットを奪われている(勝ちはしたが)。

そして今年のネーションズリーグ。
日本はドイツとフランスにフルセット勝ちしたが、2セット先取連取ではなかった。
キューバにもフルセット勝ちで、2セット先取連取だったが、この時は石川や高橋藍不在の控え中心のメンバー構成であった。

この法則を踏まえ、今回(パリ五輪準々決勝)の第3セットは非常に用心すべきであった。
かと言って、意識し過ぎて力みが入ってもマズいだろう。

「気をつけようがない」という気もしてくる。
これはもうベンチワークで何とかするしかないのではないか。

主に主力主体のメンバー構成の時にこのズルズルパターンが発動してるので、ズルズル予兆が見えた時(パリ五輪イタリア戦では第3セットを失った時)、メンバー入れ替えが功を奏したかもしれない。

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