三浦聖子と松本聖子

作詞家の三浦徳子氏が亡くなった。
この1~2年、著名人の訃報が異常に多い気がする。特にここ数ヶ月は音楽関係者。

私は持ってる。

三浦徳子氏が作詞を手掛けた、松田聖子の初期のアルバムを全て。

リアルタイムの購入ではない。
ブログを始める1年前くらいかなぁ。

三浦徳子の歌詞と小田裕一郎の曲で、聖子は大スターになった。
初期の楽曲は全てこの人たちの作品だ。

同じ作詞家でも松本隆の功績は語られがちだが、三浦徳子のそれは語られない。
本人がメディアに出る、出ないの差もあるのだろうか。

聖子のデビュー曲がCMソングになり、テレビからその歌声が流れてきた時に、
「僕が書くべきだ。僕の詞じゃないと生かせない」
と思った・・というのは松本隆の有名なエピソード。メディアでも本人がよく言ってる。

んな傲慢な・・という気がせんでもない。
そんなことを言うから余計、松田聖子に対する三浦徳子の功績が無かったものにされていく。

三浦徳子も初期の聖子の個性を十分生かしたから、あれだけの大ヒット作品を次々生み出せたのだ。

ところで、三浦徳子と松本隆が描く女の子像には違いがある。

三浦作品は、屈託のない溌溂とした女の子。

松本作品の女の子は・・
好きよ嫌いよ、イヤと言っても反対の意味よ
じらす、せっつく、ごねる、しなだれかかる、すみれ、ひまわり、フリージア

・・そんなイメージがある(どんなだッ!?)。

松本隆が『赤いスイートピー』で聖子に「♪あなたについてゆきたい」と歌わせた翌年、すでに聖子の楽曲からは離れていた三浦徳子が、早見優に『夏色のナンシー』で「♪あなたの後をついてくだけの女の子からは卒業したみたい」と歌わせたのは、なかなか感慨深い。。


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