そういう傾向がみられるんじゃないかというお話

その男は、腕のいい職人だったという。

執拗なまでに入念な計画と下準備をした上での犯行。

多数の犠牲者を出した大阪クリニック放火事件。

出入り口に立ち塞がり、脱出しようとする人たちに体当たりして押し戻していた、というのもすこぶる異様で身の毛がよだつ。

職場では、カッとなりやすい面が見られたものの、トラブルを起こすことは無かったし、仕事ぶりも良かったらしい。

その男が記したという業務日報には、几帳面な文字が並び、丁寧な報告がなされていた。

元職場の社長は「真面目な男がなぜ・・」という思いに駆られているという。

私も「なぜ・・」と思う。

メディアは、「孤独」と「困窮」が引き金になったのだろうと報じている。

私にはもっと気になる点がある。

この男が、連絡なくその職場から忽然と姿を消した、という点だ。

何も犯行のために姿を消したわけではないし、職場で何かあって姿を消したわけでもない。

この男は元々、ふとした瞬間に「何もかもが嫌になった!もうどうにでもなれ!」という、強烈な「捨て鉢」的境地に陥りやすい人間だったのではなかろうか。

事件のインタビューで、「ある日突然職場に来なくなっちゃってー」と、元同僚が犯人について困惑気味に話すケースは結構多い。。

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