誰も何も言えない空気が凶行を生む

政治の世界もそうだけど、トップに権力が集中し過ぎるとロクなことにならん。

今回の日大アメフト反則タックル事件(関連記事 ⇒ 日大アメフトのNGタックル )。
選手に指示を匂わせた監督は、大学の理事であり、なおかつ昨季の大会ではチームを27年ぶりの優勝に導いた人物。

その優勝だって、反則で勝ち得たものかもしれない。
そう思われても仕方がない。

何だか、レスリングの栄監督と似ている(顔は至学館大の女学長に似ている)。
栄監督もレスリング協会の理事で、指導した選手は何人も五輪メダリストになっている。

そういった人物に対して、周囲の人間は誰も何も言えなくなる。
そして暴走していくのだ。

山口達也だってそうだ。

彼の素行の悪さは業界では有名だったらしいが、誰もが目を伏せてきた。
よくもまぁ、今まで表沙汰にならなかったことよ、と驚きさえする。

MCを務める番組がいくつもある彼に対し、周囲の人間は誰も何も言えなくなっていったのだ。
んー、それらのMC、別に山口じゃなくても成立すると思うんだがな、私は。

そして行動はエスカレートし、今回の事件が勃発。
周囲が必死になってフタをしてきた結果がこれだ。

いくつになっても、エラくなっても、耳の痛いことを言ってくれる人物って必要だよな・・・とつくづく思う。

コメント

  1. アメフトの当事者の選手が記者会見を開き経緯を説明したのを先ほどみたのですが、結局は指示に従わざるをえない状況で怪我をさせてしまったと、ただ自分が怪我をさせたことに関しては弁解もせず反省しているようでした。
    この記者会見をみて、なぜか女王の教室というドラマを思い出しました。友達の財布を盗んだ女の子が先生に脅され、秘密にしてあげる代わりにスパイになり先生の悪口を言ってる子がいたら教えなさいと、いずれ友達にバレて反乱が起こり、その子は泣きながら先生のせいにします。まだ小さい私にスパイをさせた先生が悪いと、そこであの阿久津先生が目覚めなさい!と一喝!小学生でもして良いこと悪いことぐらいわかるでしょ!嫌なことは嫌だと言えるでしょ!と私はドラマ見ていて無理でしょ?と思ったのですが、今回はもう20歳になる男の子と考えるとどうなんだろうと考えさせられました。
    自分できちんと判断する能力は必要なのではないかと。

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    1. コメントありがとうございます。

      よく監禁事件なんかで、「逃げようと思えば逃げられたのに、どうして?」などという疑問が投げかけられます。
      特殊な環境の中で、ある種のマインドコントロール状態に陥るのだと思います。
      私は、今回の件はこちらに近いのかなと思います。

      日大アメフト部も、私たちの想像を絶するような厳しい環境だったんだろうなと。
      監督の言うことには絶対服従で、昔の日本の軍隊みたいに「やれ」と言われたらどんなことでも「やるしかない」みたいな。私情を挟む余地なし、みたいな。
      だって、「日本代表のオファーは断れ」と言われて、理由さえ聞けないんですよ?
      おたくらの関係性、一体どうなってんですかって話ですよ。

      そういった環境に加えて、やはり試合に出してもらえないことに対する焦燥感がハンパなかったと思いますね。
      スター選手だっただけに、プライドがズタズタになったと思います。
      しかも理由は「やる気がなさそうだから」という曖昧なもの。
      やる気を見せるためには、監督やコーチの意向を汲むしかない。
      試合に出たい一心で、冷静な判断ができなかったのでしょう。

      別に擁護したいわけではありませんが、異常な精神状態だった可能性については考慮してあげてもいいのかな、と思います。

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  2. アメフトのことは詳しくないのですが、潰せとか指示した問題は、本当にあのようなタックルをするような指示だったんでしょうか?
    試合の流れ?の中でつよく当たっていけ!ということだったのではないのでしょうか?
    最近の子ってケンカのやり方もわからないじゃないですか!
    本当にこの問題わかりません。

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    1. コメントありがとうございます。

      特定の相手選手を「潰してこい」「壊してこい」と言うのは、「負傷させてこい」と同義なんじゃないかと思っていたら、やはりコーチから「相手選手がケガをして秋の試合に出場できなくなったら、こっちのトクになる」みたいなことを言われたらしいですね。

      ボールも保持していないような無防備な時まで狙うとは想定してなかったかもしれないですけど、その後も監督から何の注意も受けてなかったところを見ると、監督は「ま、えーか、そのやり方でも。ケガするなら何でもいっかー」と容認していたんではないかと思うんですよねー。

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  3. どんなことがあれ怪我をおわせたのは犯罪です。彼をかばってはいけないと思います。
    監督、コーチは彼の話が本当ならば決して許されることではありませんが、一番身近にいる家族が自分の子供をまもり異変に気づいてあげなければならなかったのではないでしょうか?
    学校と先生に何を期待し、何を求めているのでしょうか?
    高いお金を払い大学に通わせているのだから良い指導と教育を求めているのでしょうか?
    自分が進んだ道が理不尽でつまらなくなってきたと思っていたのならアメフトを辞めてもよかったはずです。スポーツ推薦?だから無理?なのでしょうか?それなら、こういう事があることも考えてから大学を選ばなければならなかったのではないでしょうか?
    怪我をさせてしまったことはトラウマとなりこの先大変な思いをするかもしれませんが、怪我を負った選手の方がもっとトラウマになるかもしれません。
    当事者の選手は笛が鳴ったのを認識したにも関わらず、あの危険タックルをしてしまったのです。
    いくら洗脳されていたかもしれない境遇にいたとしても彼は帰る家と見守ってくれている家族がいたのですから逃げればよかったのです。
    厳しいような言い方になってしまいましたが自分の犯した罪は自分で責任をとらないといけないと思います。
    彼はまだ若いです。
    どのような道に行くのかわかりませんがあなたを見守ってくれている大人がいることを忘れないでください。


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    1. 「この日大選手も被害者だ」みたいな論調は、私も好きではありません。
      あくまでも被害者は負傷した関学選手であって、反則タックルをした日大選手が加害者であることは紛れもない事実です。

      本人もその点については十分承知していて、最終決定を下したのは自分だから、自分に一番非がある、というようなことを会見で述べています。

      やったことは消えませんが、そのことに対する責任は、彼なりにきちんと取ったんじゃないかと思います。

      責任取らない大人、多すぎますからね。。

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  4. 日大監督とコーチの会見は思った通りの展開でした。
    笑いまで込み上げてしまいました。
    実際手を出してないのだから責任はないよー。
    そう、こういった例って沢山あると思います。
    だからこそ当事者になってはいけないし判断力も必要なんですよ。
    加害者側の選手の行動が現日大生にも迷惑をかけてしまうのですから。
    周りにいた選手たちも自分がやらなくてよかった、ただ可愛いそうだとは思っているかもしれませんが、彼の置かれた状況をたぶん知っていながら止めようとした選手は誰もいないのですから。
    自分が大切で一番な大人が多い世界だということを十分に今回の騒動で理解したのではないでしょうか。
    あのコーチの板挟み状態も哀れではありましたが、仕方ないですね。真実を話すという判断はあのコーチには出来なかったのですから、今後も周りの目を気にして生きていかないといけない人生に。

    あの監督は大丈夫でしょうねーたぶん普段アメフトの指導などほぼしてないんじゃないかと思うしもう質問にもまともに答えられないし理解できない方なのですから。
    これから日大への風評被害は酷くなるでしょうし、就職活動にも影響が出ると騒がれておりますが、個々の人格やスキルを理解出来ないで不採用を出す会社などには就職しないで良かったと思った方がいいです。
    それにしても人間って誰かのせいにして、ましてその団体のせいにまでしたがる、ほんとに理解不能な生き物です。
    まぁ人間は忘れるのも早い生き物でよかったかも知れませんね。

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    1. 証拠としてひっそり会話を録音する行為はあまり好きではないのですが、後で「そんなことは言っていない」としらばっくれる人が必ず現れるのだから、ぜーんぶ録音した方がいいですね。

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  5. このアメフト問題早く終わらせてあげたいです。あの映像がテレビで流れるたびに加害者側の選手が可哀想でなりません。
    テレビ報道のおかげで日大アメフト部の実態が明らかになりましたが毎日毎日あの危険タックルの映像を流すのも問題あるのではないでしょうか。

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    1. コメントありがとうございます。

      加害選手の会見の冒頭で、担当弁護士から「顔をアップで映すのは控えてください」と言われたのに、どこもアップで映し、アップで掲載していましたしね。

      ある情報番組では、出演者全員で監督やコーチを散々コケにして笑い者にし、悪ノリと言うか悪趣味と言うか、エスカレートし過ぎの印象も受けました。
      やってること、あの人たちとあんまり変わんなくなってきてるよ?みたいな。

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