言葉にしないのは、思いがないのと同じ

コメント力が試される世の中になっている。

政治家でも芸能人でも、迂闊な発言が命取りとなる。
それはもう、昔の比ではないのである。

ともすれば我々は、そういう問題発言にばかり気を取られがちになるが、「コメント力の無さ」というものだって、もうちょっと問題視してもいいのかもしれない。

気づいてる人は気づいてると思うが、女子バレー選手のコメント力が絶望的に無い。
いやもちろん、ちゃんとコメントできる人もいるのだが、ある時期から「コメントできない人」が増殖し始めた。

そんな人は結構、主力選手に多かったりする。
そして皮肉なことに、主力選手であるがゆえ、試合後のインタビューを受ける機会も必然的に多くなる。

インタビューを受ける選手がことごとく、小学生並みの受け答えしかできない大会が続いた後、イライラした私は応援のウエイトを女子バレーから男子バレーに移した。
もう、あれから何年も経つなぁ。

どんな受け答えなのかって?
例えば、先日のワールドグランプリでブラジルを破った後のインタビュー。
「ご自身のプレーどうでしたか?」⇒選手「・・・よかったです(ニヤニヤ)」
「ファンの皆さんに一言」⇒選手「・・・がんばります(ニヤニヤ)」

これが20歳を超えてる選手なのである。
今どき、小学生でもこれ以上のことは言えるだろう。

自身のプレーの分析さえ出来なくてどーすると言うのだ。
そんなんで次につながるのか??

一方、中田久美監督へのインタビュー。

「どうして勝ち切れたのですか?」⇒中田「わかんないです」

・・・おんなじやんけッ!!

チームの勝因さえ分析できなくて、よく監督やれてるね。勝利はまぐれかッ。
以前も何かの質問で「わかりません」っつってたな、この監督。

他にもある。雑誌のインタビューの中で、
「ワールドグランプリの目標は?」という質問に対する答えが、ナゾの「勝ちますよ」だったり、「選手には、チームの方向性や強化方針は話しましたが、そのために何をしなければならないのかは全然言ってないです。何も言わないですよ、私」と言ったり。

何も言えなくて・・・夏。

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