バキバキにした自分に酔いしれる
高嶋ちさ子の「ゲーム機バキバキ事件」が、未だに物議を醸してるようで。 子どもが漫画ばかり読んでるから漫画を捨てられる、ゲームばかりしてるからゲーム機を壊される・・・なんてことは、特にひと昔前なら、家庭内でよく見られた光景だ。 もちろんそれを「正しいしつけ」と言うつもりはない。 しかし今回の件で、「物を大切にすることを教えるのが親の役目なのに」とか「ゲーム機を製作した人の気持ちを考えないのか」などという論調には少々首をかしげてしまう。 問題はそこじゃない気がするのだ。 彼女がその件を、壊されたゲーム機の写真とともに、武勇伝のように語ってしまっていることこそが問題ではなかろうか。 なぜ写真を撮る必要があるのか。 そこが気持ち悪くてたまらない。 「私はこんなに思い切ったしつけができる親です。これがその証拠です」とアピールしたかったのだろう。現に自身のツイッタ―にも、新聞コラムにも掲載している。 結局その写真がアダとなった。 やはり写真というのはキョーレツで、週刊誌でも証拠写真があるのとないのとでは、衝撃度が違う。 壊されたゲーム機は、本当に哀れな姿となり、我々の目に飛び込んでくる。 「ヒドいことしやがるなぁ・・・何て母親だ!」という思いだけが増幅するハメになる。 写真なんか載せずに、コラムのタイトルも「ゲーム機バキバキ事件」などとせずに、コラムでも淡々と「約束を破ったのでゲーム機を壊しました」とだけ言っていれば、そこまで叩かれずに済んだかもしれない。 「毒親」「精神的虐待」とまで言われた彼女、今頃になって、「修理可能かを調べてから壊した」だの、「息子が『ルールを破ったら壊していい』と言った」だのと言って、何とも腰が引けているのである。 もしそれがホントなら、何でコラムには、息子が決めたルールであることも、修理する予定であることも書かれてなかったの? 「思い切ったことのできる自分」をアピールをしたかったからでしょ? ま、ウソをついて言い逃れしてるだけかもしれないけど。 今更そんなことをグチグチ言うぐらいなら、「これがウチのやり方だ!文句あっか」とでも言った方がマシだ。 虚勢を張ってるだけで、実は気が小さい人なのかもしんない。。